2004年07月25日(日) |
阿部市長の「準会員」発言を容認し、誠実さを欠く川崎市 対市交渉報告(その1) |
阿部市長の「準会員」発言を容認し、誠実さを欠く川崎市 対市交渉報告(その1)
第16回目の川崎市交渉が7月13日(火)行われた。 川崎連絡会議からは6人、川崎市からは人事課、市民局人権・男女共同参画室から6人が参加した。 第15回交渉(昨年10月)で、川崎市の姿勢が市民と真摯に向き合っていく立場がうかがえたのだが(内容はともかくとして)、今回は逆戻りだ。硬直的な対応に終始して、参加者の怒りをかった。 内容的には3つの点での話し合いとなった。 一点目は、阿部市長の「準会員」発言について、市長はこれを撤回もしくは謝罪をしていないわけで、これを容認したままで、外国人市民施策をどう進めるのか、という点だ。 市側は、市長は「準会員」発言後の市議会で、「外国人市民は地域社会を構成する重要な一員である」との認識を示していること、その後「準会員」発言はしていないことをあげて、これまでの基本的な考え方と矛盾するものはないということを繰り返した。 しかし、ではなぜ、あえて「準会員」発言を行ったのか、同じ一員であるという認識でことさら「準会員」(と「正会員」)発言をした意図はなんだったのか。そしてその後、なぜ同様の発言を行っていないのか、の疑問については何ら解決されていない。市長の基本的な考え方は変わっていないというのであれば、「準会員」発言を即刻撤回、謝罪すべきではないか。 しかも、2002年4月、外国人市民代表者会議の前委員長と元委員長が市長と会談したときに、元委員長・李仁夏氏が「準会員」発言について市長に対して口封じをしたと公言した。このとき、市長は「市職員の任用制限にかかわる国籍条項の見直しについて、前向きな認識を述べた」と民闘連などが公開質問状(02年5月)で主張している。市側は一貫して「見直しについては考えていない」との認識を示しているので、矛盾する。 これらの事実について、事実はどうなのか(市長が本当にそう言ったのか、民闘連が言っていることなのか、それともないことを作ったものなのか)、前回(昨年10月)、回答を今回の交渉ですることを相互に確認したが、市側は準備しておらず、報告がなされなかった。 これに対して、「何のための話し合いなのか。回答すると約束しておきながら、調べていない。誠実さを欠いている。あなたたちは何のためにこの場に参加しているのか」と市側を厳しく追及した。 「次回、同じような対応をとるのであれば、私たちは、川崎市は市民と対話をし、市民から学び、外国人市民施策を進めるということを放棄したと理解せざるを得ない。何のための話し合い・交渉なのか、考えなおさぜるを得ない」と、次回での誠実な対応を求めた。
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