1999年01月08日(金) |
ゆるい雰囲気でごめんなさい |
かちゃかちゃ と、食器を洗う音を聞きながら、僕はソファに座って煙草に火を点ける。 洗い物をしてくれてるのは、岡村さん。 今夜のご飯は彼特製のカレーで、いつもながらとても美味しかった。 ソファから台所にいる彼のエプロン姿を眺めたら 決まってニヤけてしまうんは何でかなぁ〜へへへ、なんて下らん事考えてたら キュッっと蛇口を締める音がした。 どうやら片付けが終わったようだ。
「あーもう疲れたぁ」
一緒に暮らし始めて、1年経つ。 家事なんかは分担して、結構ちゃんと生活もしている。 もちろん僕がご飯を作る時もあるけど 僕のご飯より断然彼が作ったご飯のが美味しいし、 なんとなく幸せ気分がアップするから 出来れば毎日岡村さんにご飯を作って欲しいなーと思っているのだが 一回その事を言ったら「不公平や!俺もお前のごはん食べたいわッ」って さんざん怒られたので、それ以来言わないようにしている。
エプロン姿のまま自分の肩をもみながら、岡村さんは僕の左隣に座る。 「あー疲れたなぁ〜」 岡村さんはわざとらしく言うと、どさっと僕の膝の上に倒れこんだ。 その行為に、可愛いなぁと自然に笑みがこぼれる。 「お疲れ」 労う意味を込めつつ、背中をぽんぽんと叩いてやる。 はぁ〜と岡村さんが溜息を吐くと、息のかかった場所だけ熱くなった。 「ホンマ、むっちゃうまかったで、カレー」 膝にある彼の短い髪を玩びながら言う。 「うまかった?」 「うん、うまかった」 「せやろ、今日は俺ちょっと頑張ったもん」 くるんと岡村さんは仰向けになると、嬉しそうに笑った。 「あんた、エプロンくらい脱ぎぃよ」 と言うと、 「んー?ええやん、めんどくさい」 と、口を尖らせた。 「邪魔ちゃうの?」 「邪魔ちゃうよ、身体の一部みたいなもんやん」 「それはないやろ」 やりとりに思わず笑ってしまう。 岡村さんといると、本当に飽きない。 「あ、」 再び彼の髪をいじり始めた僕の顔を見て、何か思いついたようだ。 「ん?」 「エプロン、脱がせてくれる?」 「えぇ?!」 その発言といたずらっ子の様な笑顔に完全にやられた僕は 何故かやたら照れてしまって、顔がみるみる赤くなるのを感じていた。
***************** つづく……と言いつつ続きを全く考えてませんが 完全に某密柑にインスパイア(という名の妄想)されました ちゃんとエプロン脱がせた先を書けたら…いいな〜
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