上野公園発 谷中・千駄木経由 上野公園着 - 2004年03月27日(土) ここのところ、きもの友達のようちゃんとのデートをドタキャンしている私・・・。 今日はそんなことないから、大丈夫よ。 本日は、彼女の生け花の先生が参加する展覧会が、東京都美術館であるため、 お花見をかねて上野へ遊びに行く。 案の定、上野公園はすごい人。桜がきれい・・・と花を愛でる時には、 ほぼおきまりでブルーのシートが目に入る一日となった。 都美術館は、マルモッタン美術館展が開催されているから、 人、人、人・・・でごったがえしていた。 ところで、この都美術館、なんとかならないものなのかしら。 改装する・・・とか。企画展を積極的に行うには、空間としていただけない。 会議室のような部屋でみる、モネやモリゾはかなり残念。 建物やその空間によって、展示されるものの印象や、 見る側の気持ちはかなり変わるものだ。 生け花展の鑑賞後は、谷中、千駄木方面へ散歩。 芸大の古い建物の窓にかかる桜。 カメラ愛好会なのかなぁ、と思われる男性集団が、柵の間に 望遠つきの大きなカメラをつきさして、一生懸命撮影していたものを、 私は道路を渡ったところから撮ってみました。 芸大の前を通り過ぎ、上野桜木の交差点あたりにあるのは、桃林堂。 大阪に本店があるお菓子処だけど、この辺りでもかなり有名。 ドライフルーツにお砂糖がまぶしてある干菓子と、小鯛焼を買う。 中ではお茶もいただけるようになっている。 お花見の時期、そして土曜日ということもあり、 次から次へとお客さんが入ってくる。 ようちゃんの今日のきものは、薄いピンク地にカメリアの花が咲いている紬。 帯は雪輪に桜が咲いている。着物は色がさくら、帯は柄がさくら。 谷中方面に向かう途中にあるのは、スカイ・ザ・バスハウス(SCAI THE BATHHOUSE) 。 その名の通り、もとはお風呂屋さん。 今では、ギャラリーになったり、演劇やパフォーマンスが行われたりと、 アート空間になっている。 去年の夏、ここでパパ・タラフマラの 「ストリート・オブ・クロコダイル 計画1」 を見た。 狭い空間いっぱいに動き、歌い、踊り、演じる パフォーマーのエネルギーが、お風呂屋さんのもつ 熱気 と重なり、 なんとも見ていてほくほくしてくるものだった。 演出家の小池さんとは、考えてみたら7〜8年の付き合いになるんだわ。 着物を着始めた頃は、公演を見に行くと、 「なんで着物なんだ?」とよく言われたっけ。 お昼をどこで食べようか、と前日に相談して、 谷中霊園の近くにある、花へんろ というお店に決める。 スタートがゆっくりだったので、かなり遅めのお昼ご飯というところ。 谷中霊園の中でも、時々写真をとりながら、お目当てのお店へと急ぐ。 茶房花へんろ はまだできてから3年ほどのお店らしい。 本当は 花へんろ御膳 をいただきたかったのだが、 2時半をまわろうとしていたし、この日は終了。 他にお食事は、野菜カレーとハッシュドビーフがあった。 私もようちゃんもハッシュドビーフをいただく。 ボリュームたっぷり、お腹もいっぱい。 店内には、ねこの小物がたくさん飾ってあった。 オーナーがねこ好きだからかな・・・ あ、そっか谷中霊園はねこの住処で有名だもんね。 日暮里方面へ向かい、そこから谷中商店街をぬけて千駄木へ。 歩きながら思う。根津や谷中、そして千駄木辺りを散策して歩くのも いいけれど、やっぱりこの町は住んでみて、 商店街で毎日の買い物をして、 おいしいもの、すきなものを見つけるところだなぁ、と。 私が3年ほど住んだ、NYのwest village、carmine streetを思い出した。 観光で通るには、日常の空間でありすぎる場所。 毎日買い物にいくgrocery storeとか、deliとか、 あの頃の風景が目に浮かんだ。 ようちゃんはそんな日常を楽しむかのごとく、 かまぼこ屋さんでお買い物をする。 ようちゃんのおとうさまが、練り物が大好きなんだそうで、 あれやこれやと選んだ様子。 帰宅後、母から、谷中商店街あたりを歩いたなら、 かまぼことかお豆腐とか買ってきてくれればいいのに、と言われる。 気が利かなくて、すみません・・・。 その後、ぐるっと回って上野公園へ再び到着。 途中で、行きがけに買った小鯛焼を食べながら歩く。 鯛焼きというより、人形焼きだ、とはようちゃん談。 外国からの観光客の写真モデルをひきうけつつ、上野へ戻る。 最後は東京文化会館内の精養軒にて、一休み。 さくらのデザートをいただく。 ここで、やっと本日のoutfit closeup ようちゃんの帯留めは自作。パーツも自分で編んだそうだ。きっと私にだってできる・・・と思うけど、 そのあたりのことは、得意で既に作ったことがある方に おまかせすることにしちゃおうっと。 私の帯は母のお友達が選んでくれたもの。 気軽に締める袋帯があった方がいいでしょ、 ということで。便利帯になりそうである。 今日は二重太鼓練習後の初披露。 おがわやの女将さんから、 先日やっと教えてもらった二重太鼓。 以外と簡単なのでびっくり。 うまく二重に重なったから、初披露としては上出来。 今日は、あんまり直接的に桜柄で遊びたくなかったので、 着物の色と背中のおしゃれ紋、そして帯留めに桜風味を散らしてみました。 実は、今日はお太鼓のたれが長すぎて、上野到着後、ようちゃんに直してもらう。 更に、都美術館のお手洗いでは、どこぞの着付けを教えているというおばさまに、 長すぎるわよ、と直してもらった。 知らないおばさまからのアドバイス・・・ 若いんだから(ってそれほど若くないんだけど)、帯はもう少し上に締めた方がいい。 若いんだから(ってそれほど若くないんだけど)、衣紋はもう少し抜いたほうがいい。 いいお年なんだから(って、さっき若いって言ったじゃん)、おはしょりはもう少し短く。 七五三みたいになっちゃうわよ、ということ。 たれが長いのは自覚していたこともあり、素直に教えを被り、直してもらった。 この場を借りて・・・どうもありがとうございます。 最後に、衿合わせがとってもきれいで、上手に着ているわね、と誉めてもらい、 「さ、いいわよ」 とお尻をぽーーんっと叩かれた。 ま・・・いいか。 -
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