雛祭り - 2004年03月02日(火) 地元の会席料理屋の二木屋さんは、 年間を通していろいろなイベントが企画されている。 本日は、雛祭りのイベントのため、ランチをいただきにいく。 二木屋の雛人形コレクションが4月の頭まで飾られるのだが、 今日はランチの後、ご主人によるコレクションの説明付き。 地元にこんな場所があるなんて、ほんとにびっくり。 室礼(しつらい)を大事にしているのだそうで、 四季折々の日本の伝統行事ごとに、飾り付けが変わる。 初めて二木屋さんに行ったのも、雛人形が飾られている頃だった。 江戸時代からの骨董として雛人形だけではなく、 日本各地の雛人形のコレクションも素晴らしい。 毎年10月には、この門を入ったところの庭に、 能舞台が造られて、二木屋恒例の薪能上演となる。 享保雛 雛人形の段飾りというのは、 実は人形屋さんの陰謀だったとか・・・。なるほどね。 昔は、お内裏様とお雛様のペアをいくつも飾っていたのだそうだ。 代々受け継がれているものに、自分の好きなものを加えて飾っていく、 そういう風習だったらしい。 町人の家にあった雛人形は、なかなか状態の良いものはないらしい。 (人形遊びでぼろぼろになってしまっているのだそうだ) この享保雛は、現存するものの中でも最大級のものだそう。 お内裏様の位置が、左側であることも注目。 現在のように、右側になったのは、 インターナショナル配列なんだとか。 (現在でもどちらでもいいらしいけれど) 西洋の騎士たちは左側に剣を差し、 右側でお姫様を守るから、右に女性がくるという。 京都では今でも、日本の古来の並び方で飾るとお話にあった。 地域で違うらしいけど。 三春人形のお雛様 今回の展示で、やられた・・・のは、 この福島県は三春のお雛様。 三春人形は三春張子人形とも呼ばれ、和紙でできているもの。 かわいい・・・。表情がなんともいえないぐらい。 眺めていると、つい笑顔がこぼれてくる人形である。 このお人形は、小沢重子さんという有名な職人さんの作品。 二木屋のオーナーがお願いして作ってもらったという貴重なもの。 三春人形、絶対に近いうちに買いに行きます。 有名職人さんのものでなくても私には十分。 来年の3月には、三春雛を飾りたい。 本日の着物。 (これは自宅のミモザの木の前での写真。 二木屋ではありません・・・) 春らしくなってくると、やっぱりこの紅花に袖を通したくなる。 祖母が母のために買った博多帯を、変わり文庫に結んでみた。 小さめの帯枕を自作して、文庫が落ちてこないように上にあげてある。 手先を胴の部分に入れちゃうつもりだったけど、 足りなかったので、そのまま上からかぶせてしまった。 普通の文庫結びより、ちょっと大人っぽいかな。 二木屋ではどうやって結んであるの、 と他のお客さんからかぶせてある手先をめくられてしまった・・・。 着物好きな人や、着物を着る人って、素敵ね、似合っていますよ、 と知らない人に積極的に声をかける人が多いと思うけど、 (これは嬉しいものだけど) 同時に、これどうなっているの、 と隠してある部分を見たがる人も多い気がするのは気のせいかな。 気心しれてる人なら問題ないんだけど、 お店や道中でそんなことされても・・・ね。 二木屋さんの庭にて。 この博多帯、じっくり織り柄をみると蝶が舞っていた。 何回も締めているのに、今日まで気がつかなかったとは。 蝶のモチーフを使っているもので、気に入ったものがないかなぁ、 と小物や帯を探しているんだけど、 なかなか好きなものに巡り会わないなぁ。 雑誌クロワッサンの別冊、きものの時間 で、 南果歩さんが蝶の根付けを紹介しているんだけど、とっても素敵。 でも苦労して探した、と書いてあるから、 蝶モチーフって少ないのかな。 アナスイの蝶々アクセサリーを着物に使ってみようかな。 6日土曜日は東京都美術館で マルモッタン美術館展を見に行く予定。 モネの絵の色遣いを考えると、 着ていくのは、やっぱりこの紅花かな。 -
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