新年とっておき - 2004年01月18日(日) 本日はおがわやさんの新年会。 場所はカレッタ汐留最上階のイタリアンレストランBiCEということで、参加決定。 やっぱりこういう機会でもないと、あえて行かないような気がしたもので。 新年会だし、今日はやわらかものかな。 そうとなれば、やっと出番よ、カメリアの小紋。 これは私がアメリカから帰国した記念にと、 母と祖母でプレゼントしてくれたもの。 私の最初の着物である。 京都のとある工房のものだそうで、 母はどうやらこの工房の作風が大好きらしく、 彼女が素敵と思うやわらかものは、たいていこの工房のものである。 お店のウィンドウに飾られていたこの反物に、母は一目惚れしたそうで、 できることなら自分が着たい・・・と今でも言っている。 私にとっても、とっておきの一枚である事は間違いなくて、 着ない時でも、時々たとう紙を広げて、 ふふっと気分よくなったりしちゃう。 この染めはすごく手が込んでいるらしく、カメリアの花の部分には、 何重にも染料がのせられているのだそう。 これを誂えた頃は、裾回しの色や襦袢の色の合わせ方なんて、 全く知らない世界のことだったので、こんな色どう、なんて言われても、 はぁ とか へぇ とかだったわ・・・。 この日は、この着物の上に黒の無地の紬の長羽織を合わせた。 実は、その羽織の羽裏の柄が、帯とおそろいなのだ。 真っ黒ではなく、どちらかというと炭色の織りの帯。 切りビロードが変わり市松に並んでいる。 赤、黄色、緑、そして青い靴が染められている。 羽裏はピンク地で、真ん中に黄色いドレスがあって、 その周りにこの靴が描かれている。 帯締めは赤の三分紐を選んだ。 この帯と同じようなテイストの帯留めを母から拝借。 前にこの小紋を着たときには、 黒地の塩瀬のコメディアふうイラスト帯を合わせた。 どちらも洋のテイストだけど、 このカメリアのモダンな雰囲気にはぴったり。 フロントはこんな感じ。帯留めがよく見えないかな。 あ、帯留めの位置は横にずらしてあるのであしからず。 帯留めはフランスのもので、もともとピンになるはずだったらしい。 それを帯留めに加工したのだそうだ。 これはチョコレートケーキと、そのレシピが書いてあって、 下の方にはスプーンがくっついている。 私はこれと同じ作家さんが作った、 ワインボトルの帯留めを持っているんだけど、 今日はランチだったし、イタリアンレストランだったので、 ワインよりドルチェで。 地上47階からの眺めはさすがに目を見張るものだった。 お天気がよかったから、かなり遠くまで見渡せてびっくり。 お台場方面の水平線には、大きなタンカーまで見えちゃって、 私にはそれが一番の景色だったかな。 でも、ビルの谷間を飛んでいるカモメはちょっと切なく見えたりして。 お料理もおいしくいただきましたが、やっぱり着物でイタリアンはちょっと大変。 特にパスタがイノシシの挽肉のフィットチーネだったので、ボリューム満点。 メインのお魚をfinishできずにごめんなさい。 ランチの後は、地上に降りてグランカフェ・ミクニでお茶。 東京駅にある東京食堂セントラルミクニと同じJR EASTの経営だけど、 もちろん東京食堂よりは、ずっとハイソな感じにしてある。回転寿司もあり。 おがわやの美人姉妹、女将さんとけいこさんの着物もどーぞ。 頭なしで失礼します。左側が女将さん。右側がけいこさん。 女将さんはいつもクールなコーディネートで、 すぱっと着こなしていて、素敵だわ。 けいこさんは対照的にとってもロマンチックでお嬢様ふうの着物が多い。 私が、ちゃんと着物がきられるようになったのも、 この方々のバックアップがあったからだわ・・・。 いつも適切なアドバイスをしてくれる、頼もしい私の着物の先生なのだ。 実はこのカメリアの小紋、袖を通すのが今日で二度目。 単衣の季節が来る前に、そしてもちろんカメリアの季節のうちに、 もう一回ぐらいは着たいんだけど。 出掛ける計画作らないとダメかしら・・・。 -
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