萬斎月間はつづく - 2003年05月10日(土) 本日は、よこはま「万作・萬斎の会」公演を見るために、桜木町にある横浜能楽堂へ行く。 4月から始まっている、我、「萬斎月間」の5月のイベントである。 野村萬斎氏の狂言及び、その他の舞台が見たくて入ってしまった、 江戸前狂言ファンクラブ・・・。 私が入れば、母や友達を誘って見に行ける機会があるかもと思ったのだが、 いやはや。ファンクラブの優先チケット枠は、会員のみであった。 しかも、ほぼ毎回抽選とな。まぁ、それも考えてみれば当たりまえ。 ハムレットは1ヶ月の公演期間であるが、狂言となればほとんどが1日のみ。 普及公演などは地域の大きなホールで行われるが、 ファンクラブの優先が適応される公演は、もちろん能楽堂。 能楽堂のキャパは、かなり小さいしね。 かくして抽選に当たり、手に入れた横浜能楽堂のチケット。 第一希望の正面席で、しかも7列目がとれて、私はかなりご機嫌なのだった。 4月から萬斎氏の狂言を見るのは、これで5度目(けっこうすごいね・・・)。 でも能舞台だったのは靖国神社のみ。 狂言普及公演は、公会堂などのホールで行われるのだが、やはり醍醐味は能舞台でしょ。 着ていく着物選びにも、自ずと熱が入る。 春色のきもの・・・うふ♪ これは紅花染めの手織り紬。母のお友達に紹介してもらった問屋さんにて購入。 驚くほどお安くて、おほほってなもん。 「紅花染めの色見本みたいな反物ね〜。」とは母談。 いいでしょ。 最初の紅花は、 「べにはな〜」っていうのが前面にでてなくっちゃ。 (最初って、まだそのうち次があるってことかい?) 丹後縮緬の染め分けのしてある帯揚げを合わせた。 着物に色がたくさん入っているので、帯へとグラデーションでつながるように。 実は帯は違うものを考えていた。 黄色の沖縄紅型の帯で、春爛漫、にするつもりだった。 しかし・・・着物好きとしては、若干不精者の私は、前日に半襟付けをさぼってしまった。 出掛ける当日なんて、やっぱり裁縫する時間などあるわけがなく、 長襦袢についている半襟に合わせた帯選びとなった。 うしろ向いてみると・・・ 帯は、沖縄の花織り。 これも問屋さんで購入。やっぱり格子っていいね〜。 これを選んだ時に、母も一緒に締めたいというから、 母サイズで仕立てた。ながすぎる・・・。 お太鼓を背負うのに一苦労だった。 この帯を締めるのは初めてだったのだが、 他のものでお太鼓を作るときより、 できあがりがふっくらせずに、平らですっきりという感じだった。 演目は万作先生による語りの狂言「文蔵」と、萬斎さんにぴったりの「弓矢太郎」だった。 素晴らしい・・・の一言。万作先生の語りは、芸術そのもの。 美しい、という言葉がぴったりであった。 萬斎さんが、父親から自分の狂言は演劇的だと指摘される、というコメントをしていたが、 万作先生の狂言を見た後は、そのことがはっきりわかる。 演劇的であるがゆえ、より親しみやすい狂言となる。 「美学」漂う万作先生の狂言と、現代演劇とのバイリンガルであろうとする萬斎氏の狂言。 うーーん、どちらもはまるとやめられない!! さて、この日の私のイベントはおまけつきとなった。 お友達のよしみちゃんが、今年はダイバーデビューするといって、 葉山へライセンスを取りに通っている。 (これで私のダイバー復活も、そう遠くないだろう。) この日は初めての海洋実習。 品川につくよ〜とメールが入ったのが、ちょうど私が電車に乗る時だった。 ごはん食べようかと、東京駅で待ち合わせ。 かたや日焼けしてバックパックかついだ、迷彩柄フリーク、 かたや上記の着物に身を包んだなんちゃっておしとやか。 すんごい組み合わせだけど、気にしなーい! 東京駅にある、東京食堂セントラルミクニの回転寿司に行く。 ここ、NYで食べるお寿司にそっくりなの。 所謂「邪道」なところがね。 帰り際にウェイターさんから、 「前にも着物でいらっしゃいましたよね、席もここでしたよね。」 と声をかけられる。あれは2月頃だったと思う。 着物姿がとっても印象的でした、と言ってくれた。 ま、こういう回転寿司に着物で来るのは私ぐらいだからだろうけど、 素直に嬉しいな、と思った。 -
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