| Spilt Pieces |
| 2003年04月14日(月) 窓 |
| 昨夜、サークルの友人に誘われて花見に行った。 久々に、同級生ばかりではなく先輩や後輩にも会えた。 他愛もない話をしながら、同じ場所で3度目の花見。 このサークルに入ってから、毎回行っている。 葉桜になりかけている日の夜、他には誰もいない。 大きな桜の木の下、風が吹くたびに雪のような、柔らかな花びらを全身に浴びる。 幻想的な雰囲気。 毎年、特等席のような場所。 友人と、今度の進路について話をした。 友人は、自分の望む進路を家族に猛反対されていると言って悩んでいた。 私は最近、求人しているかも分からないような小さい企業に直接連絡をとるようになった。 お互いに器用じゃない。 「とりあえずどこかに」 そんな選択、今さらしたって意味がない。 桜の木を眺める時間も放って、私たちは話をした。 話をしたからって何かが解決するわけじゃない。 ただ、自分の選んだ道はこれなのだと、お互いに言い聞かせるかのようだった。 支え合うことしかできないけれど、これからもそれができたなら、と思うばかりで。 昨夜のこと。 最近、風も春の陽気を帯びてきた。 桜が散っていくことには、いつも寂しさが伴う。 でもこれからが春本番。 窓を開け放し、入ってくる風を体で感じる。 思わずベランダに出て、いつもと同じ、だけどどこか違う風景を眺める。 夕暮れを迎え、春のうららかな一日が終わりを告げる頃、青い空が夜の帳に吸い込まれていく。 目を閉じて、そのまま夜に溶けていけたならと思う。 春は、昼も夜も、家の中にいることがもったいなくなる。 来年の春、同じ木の下で花見をすることはないだろう。 ただ、春の幻の中に消えることなく、また友人と一緒に話ができたなら嬉しい。 願わくば、次はお互いにもう少しだけ器用になって。 |
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