Spilt Pieces
2003年04月01日(火)  涙
戦争の報道を見て、友人が泣いたと言っていた。
あまりにも辛くて、見ていられないのだと。
私は、泣かない。
泣けない。
妙に冷めた目線が私を支配する。


「戦後処理」を、考えないのは愚かなこと。
だけど、おおっぴらにそれを議論するのもおかしい気がしてしまう。
自分の愛する人を兵士として、記者として戦場に送り出している人は、その人たちが帰ってくるまで戦争は終わらないだろう。
「終わったら」を連呼されて、愛する人が戻ってこなかった場合、その思いはどこで消化させればいいのか。
今、戦っている本人たちのことを飛ばした議論の中で。


戦争反対。
だけど、始まってしまった以上、他の話をするしかないのだろう。
いつまでも同じところで留まっていても何も進まない。
だけど本心では、戦争勃発前と同じように「反対」を言いたい。
始まることを前提とした議論に耳を貸したくないくらいだった。
いつも、終わったことを流して、流して、だからきっと歴史は繰り返す。


「戦後処理」
それはとても大切なこと。
でも、まずはこの戦争がどう終わるかが問題で。


結局のところ、始まって誰も傷つけない戦争なんて、ありえないというだけのことなのだろう。
人殺しを正当化してしまう戦争に、正しさを求めようというのがそもそもの間違いか。
悲しい。
だけど、涙は出ない。
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