Spilt Pieces
2002年12月29日(日)  感慨
年の暮れになると、それまでの日々と何が変わったわけでもないのに少し感慨に耽りたくなる。
ぼんやりしていても、いつの間にか月日が流れていく。
勝ち取らなくても明日が来る。
何となく、で過ぎていく毎日に時折胸が痛くなる。
そのことに理由もない。


大掃除をしていて、私は逆に散らかることの方が多い。
一度始めるととことんやるまで気が済まないからだ。
そして、多くの懐かしい物たちに足止めをくらう。
箱を開けるまで、そこにあったことすら忘れていたはずの「ガラクタ」。
結局また今年も捨てられずに、箱を閉じる。
捨ててしまってもきっとそのままいつかは忘れ去ることだろう。
分かっているつもりでも、ひと時胸を満たすこの感情まで捨てきれない。


一年が経つのは、時に残酷なまでに早い。
その瞬間瞬間にはどうしてあんなにも長いというのに。


年末の大掃除がはかどらない理由。
思い出が色褪せぬよう確認するためなのかもしれないと、自分勝手な解釈を加えてみたり。
忘れたくない気持ち、たくさん。
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