Spilt Pieces
2002年12月18日(水)  講義より
本日受けた講義より。


権利と義務の関係について、海外の小学校での考え方を示してもらった。
「私は○○の権利を持っている」ということは、周りの人たちは私の○○の権利を認めなければならない義務があるのだという。
すなわち、誰かに権利があるということはその周りにいる人たちはそれを認める義務を持つ。
そして当然自分の周りに誰かがいてその人に権利がある。
ということは、自分も周りの人の権利を認める義務があるということだ。


海外(この例に出されていたのはアメリカの話だが)では、関係が「私とあなた」になる。
一方日本では「私たち」であって自分と他者との境界線がはっきりしない。
日本人は曖昧だとしばしば批判されるが、私はそれが必ずしも悪いとは思わない。
ただ、時代が変わって欧米に強く影響を受けている昨今、当然のようにその考え方もどんどん入ってきた。
権利の主張というのは近代に至るまでの日本では取り上げられていなかったことであるが、今は違う。
そして悲しいのは、権利を主張するばかりで義務についての意識が浅薄な人が多いということだ。
自分がそうでないと言い切ることはできない。
何でも真似をしろとは思わないが、取り入れる以上はよく見える一部分だけではいけない。
教職に就く気のない自分ではあるが、教職課程の講義では学ぶことが多くあると、自分を律する意味でも感じたのだった。
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