(SleepWalking)



うしろゆび
 
笑い声を背中で受け止めることが
実はどんなに気持ちいいかということを
知らないのを愚民という

愚かな虫は考えた
例え如何程に蔑まれようとも
この快感には変えられぬ
ささと動くその足に
いつか恐怖するのはお前らだ
笑い声が降りかかる
冷たい殻で身を守る
いつかこの身はこんなにも
硬い艶を持っていた
笑い声は怖くない
恐れているのは
ただ存在するだけの存在になること
笑われもしないことなのだから

2005年08月03日(水)


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