(SleepWalking)



曇り空
 
薄く笑っていたあのひとがいま
どこにいるのかなど
私が知っているわけがない
もしかしたら
死んだのかもしれないし
借金取りから逃げているのかもしれないし
すてきな女性と結婚したのかもしれない
ただ
わたしはそれを知らない
それだけのこと

白く潤んだ天井に
かける言葉などひとつもない
願わくばカミサマ
あのひとを
空に吊り上げることは

2005年02月18日(金)


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