(SleepWalking)



かぜが
 
強く強く
吹き荒れていた
今日の風があたしを
どこかに吹き飛ばしていった

こころのどこかは空っ風

穴をあけていく
脆いところを突き刺して
冷たい槍を残している
あたしと同じ様に

優しさなんて言い訳だ
そんなの嘘に決まってる
だって同じほうほうで
あたしはあなたを傷つけた

いつだったか忘れたが
たしかあの日も強風だった
からっぽになったあたしを
風は冷たく凍らせた

明日春が来ればいい

2005年02月03日(木)


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