(SleepWalking)



うとうと
 
昼下がり


まだ君が目覚めたばかりのころ


からっぽになったお腹を抱えて


あたしは電車のなか


うとうとと運ばれてゆく


たんぼがかわいらしく彩られて


アスファルトは雨が乾いた色


このまま運ばれていこう


知らない場所へ


君の届かない場所へ


もう二度と思い出せないよ


さよなら


きらきら輝いてた


あのとき。

2004年06月02日(水)


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