(SleepWalking)
ここでしんでも。
貴方がいた場所を あたしは知っている
小さく丸くなって 太陽に苛められていた
真っ黒になって その焼け爛れた皮膚を
殺すように舐めていた あの海を
そうやって苦く笑うのね
何も知らないその眼は
いつか無くなる日を夢見て
きらきらと輝いているのだろう
殺すのは 貴方なのに
死んでしまえばいい 貴方なんか
そのまま海に のまれてしまえばいい
舐めても舐めても 止まらない血なら
ひっそりと貴方ごと 食べてしまえばいい
骨の砕ける音も全部 あたしが飲み込んでしまうから
どうかここで あたしのなかで
最後の鼓動を 響かせて。
2004年02月16日(月)
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芳
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