2005年12月14日(水)  いいわけ 三、未来と失意。
 
好きな人ができたことについて。恋人がいるのに、なぜ他の女性に好意を抱くのか。恋人と遠距離だから? 本当に愛していなかったから? ただ気が多いだけ? 人は様々な推測を抱くだろう。そして自分が理解できるような答えを見出し、僕たちを納得の箱に押し込むだろう。
 
どんな納得の仕方だっていい。間違いないことは、僕はこれからずっと責められるべき存在になるということだ。無実の人を路傍で突然斬り捨てるような真似をした人間は、これからもろくな生き方をしないし、きっとろくな死に方もしない。僕はこれからもいろんな人に責められて、今回の一連の日記のように、わざと読者の心理を逆撫でするようなことを書いて、この穢れた身を曝け出そうとしている。何の意味もない。
 
でも僕たちの恋愛は明らかに意味があった。無意味なものは何ひとつ存在しなかった。全て光に満たされ、そこに笑顔があり嬌声があり体温があった。僕は彼女と過ごす時間を本当に愛していた。本当に、愛していた。
 
彼女を失った今、何を言っても、何を書いても、意味のある言葉は何ひとつ生まれない。ただただ後悔という二文字を表現したいがために、長々と弁明を垂れているにすぎない。好きな人ができたことについて。巷にありふれたつまらなくて切実な問題にさえ向き合う気にもなれない。好きな人との新しい未来が待っているのかもしれない。ただ、今は彼女を失った失意の方が大きかったというだけだ。
 
僕が予想していなかったのは、その失意があまりにも大きかったということだった。
 

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