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| 2005年08月12日(金) 僕は悲しくなりました。 |
| 暑くて暑くて右手の指とか左足のふくらはぎが溶け始めてきたような気がしたので、涼しい場所で一服でもしようかと、目についたドトールコーヒーに入ってから30分後、一服するつもりで店に入ったというのに、僕はまだ一服もできないでいる。隣に座っている若い女性が赤子を抱えているのだ。 あぁ赤子か。赤子がいればしょうがない。副流煙は体に悪いって言うしね。赤子が近くにいては駄目だ。肺病になってしまう。と、まぁそういうことだけどそういうことでもない。だって赤子を抱いている女性は煙草を吸っているのだから。 なんだ。母親が吸ってるんだから、赤の他人のお前は満足して喫煙、略して満喫すればいいじゃないかと人は言うかもしらんが、そういうことではない。母親が吸っているから僕も吸うという道理が通れば、赤子は二重の副流煙を吸ってしまうのだ。煙を吸って満たされるのは、母親と赤の他人の僕だけ。赤子はまだこの世に生まれて数ヶ月しか経っていないのに、場末の安コーヒー屋でワケのわからん煙を吸ってエーンエーンと泣き喚き、うるせぇなぁこの野郎と、白い目をして睨む心ない人の視線を感じつつ、オレは泣きたくて泣いてんじゃねぇ。煙てぇんだ。時々目に入って痛てぇんだ。オレだっていつもニコニコ笑っていたいよ。泣くときはオムツが濡れた時だけにしたいよ。でも煙が。煙が目に。 なんて言えるはずがなく、母親も母親で、自分が吸っている煙草が締泣の原因だと知らず、あららどうしたの。はーいよしよし。イナイイナイバーとやっているその顔がブサイクなこと。僕は悲しくなりました。煙草が吸えないという事実よりも、母親だけが喫煙しているという現実よりも、ただただ、赤子の泣き声が、悲しいと思いました。 |
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