2005年07月23日(土)  僕も大人になりました。
 
「ヨシミ君、今晩予定ある?」
「はい。帰りに不二家寄るんです」
「どうして?」
「僕の誕生日だから小さなケーキ買おうと思って」
「キャー! 切なーい!」
 
と、本気で考えてた僕は本気で考えてたことをそのまま看護婦さん達に伝えると、どこで知ったのか看護婦さん達は今日僕の誕生日だということを知っており、仕事帰りに誕生日パーティーしましょうよ。ということになったのだけれど、仕事が終わる直前に入院が入って、今日誕生日だということを知らない婦長さんは、「主任、入院のことヨロシクね」と、ウィンクをしてさっさと帰ってしまった。で、看護婦さん達に入院の仕事を手伝ってもらおうと頼んだら、「私、今日ヨシミくんの誕生会に行かなくちゃいけないから」って冗談みたいなことを言って本当にみんな帰ってしまった。
 
通常ならば5時半には終わる仕事が、突然の入院のため、職場を出たのが7時半になってしまった。しかも入院の仕事をしている最中にバカでかい地震があって死ぬかと思った。夜勤の看護婦さん達に手伝ってもらわなければ8時を過ぎていた。誕生日なのに。涙が出てくる。携帯を見ると留守電いっぱい入ってる。「しゅにーん! 早く連絡してー!」「ヨシミくーん! もう始まってるよー!」なんて無責任なことばかり言っている。僕はそんな人たちから誕生日なんて祝ってもらいたくないというわけでもなく、ヤベ、ヤベ、と独り言を呟きながら自転車で全力疾走。
 
お待たせしました。っていうか皆さんが手伝ってくれたらもっと早く帰れたと思います。地震で死ぬかと思ったし。夜勤の人に手伝ってもらったけど、なんで日勤の人帰っちゃったのよって僕が怒られたし。ほんと地震で死ぬかと思ったし。散々な誕生日でした。でもお腹が空いてたまらないので、とりあえずビール……ってナニコレー!!
 
と、看護婦さんたちが座っているテーブルにケーキが乗っていてロウソクが3本立っている。ハッピバースデートゥーユー♪ と、一斉に誕生日の歌が始まって、恥ずかしくて照れ臭くて、頭をかきながらどうしてロウソク3本なんだろ。どうしてロウソク3本なんだろって冷静に考えていて、フーッって吹き消してから、これどうして3本なんですか? って聞いたら、だって30歳の誕生日なんでしょ? なんて尋常な口調で申す看護婦さん達に絶句。ちちちち違いますよー! まだ29歳ですよー! と反論したが、四捨五入したら30歳でしょ。早く食べましょなんて看護婦さん達は一斉に食べ始め、僕はその間に大きな花束を渡されて、その花束をどこに置こうか迷っているうちにケーキはほとんど食べられて。
 

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