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| 2005年03月31日(木) 転倒。 |
| 僕の彼女はよく転ぶ。いや、転んだところなんて見たことないけど、「転んだ」というメールをよく送信する。彼女にとって「転ぶ」とは一体何なんだろうか。実際に激しく転倒しているのだろうか。それとも何かしらの物事の成り行きが他の方向へ変わったことを暗に伝えようとしているのだろうか。何かの事態がある方向に向かっているのだろうか。 >こけた。痛い。 たった5文字のメールを僕に送ってくるのである。そりゃ返信にだって困るのである。「大丈夫? 怪我しなかった?」という返信で精一杯である。 そして何分待っても返信は来ない。僕は彼女がこけたことにたいして大丈夫だったか怪我はなかったかすらわからない。彼女は「転ぶ」ことによって、そしてそれを報告することによって、彼女の中で何かが解決、もしくは終結しているのだ。 >階段で、転んだ。 たった6文字のメールを僕に送ってくるのである。このメールは場所が特定してあるので、暗喩的な「転ぶ」ではなく、実際に転んでいるのかと思われるが、このようなメールを受け取った以上、やはり怪我の有無は気になるわけで、「大丈夫? 怪我しなかった?」と、いつもの返信。 そして何分待っても返信は来ない。僕は彼女が階段で転倒したという情報しか入ってきていない。彼女はどこへ向かおうとしていたのか、それから立ち上がってどこへ向かったのか僕には全く知る術がない。 彼女は今日も転ぶ。 そして立ち上がる度に携帯片手に彼氏にメールする。 |
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