2005年03月22日(火)  デート前夜、当日悶絶。
  
デート前夜、彼女が「明日どこ行くか決めててね」と言って電話を切った後、30分置きに「決めた?」「もう決めた?」と、デートの予定を催促する電話が鳴り続け、「そんな決めた決めた言う時間あったら、ちったぁ自分で考えろよ」と、ちょっと不機嫌スパイスを混入して言ったら、「私だって考えてるもーん!」と言って電話を切って、それっきりぱったりと電話がこなくなり、ようやくゆっくりと明日のデートの予定を考える時間ができた。
 
インターネットを駆使して小一時間ほど、デートスポットを検索していて、横浜ランドマークタワー。ここいいね。横浜いいね。まだ行ったことないし。ショッピングモールもあるし公園もあるし、近くに中華街もあるし、明日はここでデートしよう。小一時間も悩んだんだ。彼女だって文句は言わないだろう。と、彼女に電話。「やっぱり明日はあなたの部屋でゆっくりしたい」などと瓢々と述べる彼女の口調に、プチプチと脳血管がいくつか切断される音が聞こえたがそれはきっと愛の音。
 
デート当日、彼女はいくつか電車を乗り継いで来るわけだから、ただ部屋で待ってて、合鍵で入ってきた彼女に気付いて「あぁ、おはよう」なんて起きるようでは彼氏失格であると思う僕は、例えデートの場所が僕の部屋であったとしても、朝早く起きて、煙草の臭いを嫌う彼女の為に部屋を換気して、いずれ二人で入るであろうベッドにファブリーズして、それから小倉優子のDVDを本棚に裏返しにして隠して、歯磨きしてヒゲ剃って顔洗って部屋を出て、東京駅まで迎えに行くと前日に言ったにも関わらず寝坊。
 
「今どこにいるの!」という明らかに怒っているメールが届き、まだ池袋にさえ着いていないにも関わらず、「今、御茶ノ水」なんて返信で御茶を濁して、早く着いておくんなましー。早く着いておくんなましー。と、どこの言葉かわからない口調で、電車の速度が上がることを心の中で願いつつ、電車の中で貧乏揺すりしつつ、東京駅に到着したのは待ち合わせ時刻の30分後。彼女が立っている場所まで50メートルはあると思うが、50メートル先からでも彼女の頬は明らかに膨れており、あぁこのまま通り過ぎてぇなぁ。見なかったことにしてぇなぁ。そもそもデートなんてなかったことにしてぇなぁ。なんて思いつつ、うつむき加減で彼女に近付いて行った僕は、彼女は決して怒りで頬を膨らましていたのではなく、口を前に出して、僕にキスを求めていたのだったと思いたかっただけで、現実は思い切り尻を蹴られて悶絶。
 

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