2005年03月12日(土)  爪ピカチュー。
 
爪を噛むという悪癖については以前から、というか幼少の頃から僕の中で問題となっていて、特に極度のストレスに見舞われた時、カリカリカリカリと随意の指の爪をリスのように噛み、「また爪噛んでる!」と、彼女の声にようやく我に返り、あぁ、ほんとだ。爪噛んでたね。極度のストレスに見舞われていたね君が横にいるから。と、彼女が僕に与える何らかのストレッサーを考えたけれど、彼女は僕に癒し効果しか与えず、ストレスなんて与えるはずがない! という独りよがりが度々恋愛を駄目にするのである。
 
でもそんな悪癖ともオサラバできて僕の心は実に晴れやかである。彼女に感謝感激である。というのも彼女も僕と同様、爪を噛むという悪癖を持っていて、おい、爪噛んでるよ。と、僕が注意すると、「違うもん! 爪の横の皮膚を噛んでたんだもん!」と、苦しい弁明をしていたが、ある日パッタリと爪を噛まなくなり、どうして貴殿は近頃爪を噛まなくなったのかと訊ねると、わたくしめいつぞやから爪ピカッシュを使用しているので御座います。と、我が爪を眺めながら話し、爪ピカッシュとは何ぞ? と訊ねると、シート1枚でツルツルピカピカになるのです。はいどうぞ1枚。
 
と、爪ピカッシュという脂取り紙のような薄いシートを渡し、彼女の言う通りに磨いてみるとちょーピッカピカ☆ 自分の爪が、そんなものあるかわからんが生まれたての桜貝のようになった。うほー! ほぇー! ピッカァァチュゥー☆ と、ワケのわからぬフレーズを呟きながら電車の中だろうと喫茶店の中だろうと彼女そっちのけで爪を磨き続ける僕の姿に彼女は辟易。
 
そんなに嬉しいのならアレも買ってみてはどうか、と、マツキヨに連れて行かれ、爪の形を整える爪ヤスリを購入。僕は以前から爪切りの後のヤスリタイムを「人生にとって無駄な行為」と定めており、磨いたことなど一度もなかったが、彼女がちょっと指貸してと言うので、僕の生まれたての桜貝のような爪を彼女に差し出すと、彼女はその買ったばかりの爪ヤスリで綺麗に僕の爪を整え始めるではないか! ちょー流線型! カッコイイ! ピッカピカーで流線型! もったいない。こんな爪を噛むなんて勿体無い。勿体無いヨネーと、彼女と夜の居酒屋。つい飲み過ぎて食い過ぎて2人で8800円。ウワー。きっつい値段やなーと、レジの前で爪を噛む二人。
 

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