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| 2005年01月25日(火) でっかくなりたい。 |
| 僕の担当の美容師さんは、年齢は僕と同じくらいで思考回路も僕と似ていて、好きな作家はリリー・フランキー、みうらじゅんなどかなりアングラな女性で、美容師さんだからオシャレで綺麗なんだけど、私生活は仕事意外は部屋に閉じ篭って本を読んでいるという、なんとも勿体無い人生を送っているらしく、 僕の髪の毛を切りながら「今年の目標は、ちゃんと夜遊ぶってことなんです」と、夜遊びに行く行為を「ちゃんと」という言葉で表現するあたり、それは遊びに行きたいという思いが自然に湧出するのではなく、「努力」して遊びに行かなければいけないという、「いやいやながら感」が滲み出ており、じゃあ僕みたいに吹っ切れて「何が何でも夜は遊ばない」という目標を掲げた方が楽に生きることができると思いますよ。と言うと、「じゃあそうします」とあっさりそれを受領し、「私、夜、遊びいかない!」と、オシャレな美容室の店内に響き渡る大声で「ダメ、ゼッタイ」級の決意をした。 そんな担当美容師さん。数日前、僕の著書【恋愛歪言】を手に入れたらしく、それを読破。そして同僚および後輩に「読め」と強要。「あんなこと、思っててもなかなか書こうとは思わない」なんて褒めてんのか馬鹿にされてんのかわからない感想をいただき、「なかなか書こうとは思わない」本を読んだ店内の美容師たちは、「なかなか書こうとは思わない本を書いた奴だ」という目で僕を見て、「面白かったですよ」「爆笑でしたよ」「ハマっちゃいました」「クーポン券はいかがですか」と、いつの間にやら1万円分のクーポン券を買わされて、嬉しいのか悲しいのか。 「絶対ビッグになって下さいね。私、ずっとヨシミさんの髪の毛担当しますから。んで自慢しますから」と、たとえビッグになっても僕はモノを書いているのであって、メディアに露出するわけではないから髪の毛は関係ないだろうと思ったけど、「ビッグになったら1万円のクーポン券を2千円で売ってあげます」と言ったので、ちょっとビッグになってみようかなと思った。 |
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