2004年12月30日(木)  生きる楽しさ、愛する歓び。
 
「生きる楽しさ、愛する歓び」というキャッチコピーを心から味わおうと思い、「ハウルの動く城」を観にいった。何の予備知識もない、というかCMだけ見て映画館に行ったので、僕はあのお婆さんが動く城の主で魔法使いか何だか怪しいキャラで、若い男、これがハウルって名前だったんだけど、ハウルが何かの都合で動く城に入ってそこでジブリ的なラブストーリーが展開するのかと思ったら大間違い。
 
ラブストーリーどころか愛を受ける、もしくは与える対象がまだ母親しか知らないような子供でごった返しており、あ! トトロ! あ! ハク様! と、そんなキャラクターは登場してないのに館内のあちこちからジブリ的な歓声が聞こえるので、僕も負けてはおられず、彼女に「ねぇ、あの主人公の女の子って小公女セーラに似てるよね」と小声で言うと、「え? 何? 装甲車セーラって何?」と、小公女セーラすら知らない8歳の歳の差に愕然。
 
映画のストーリーはとても面白かった。笑いあり涙ありポップコーンがない。上映前に売店でポップコーンを購入したかったのだけど、売店の前には冬休みの小学生、正月休みの家族連れがごった返しており、ポップコーンが手に入ったときにはおそらく上映は終わってしまうと思われたので、彼女の手を引いてパン屋に行ってサンドイッチを購入し、上映中にモサモサ食べた。しかし。
 
普通ね、ハムエッグサンドとカツサンド買ってね、共に2つずつ入ってるんだよ。で、僕たちは8歳の年の差があれど、ちゃんと交際しているカップルなんだからさ、ハムエッグ1個食べて、残りの1個はキミのカツサンドと交換しようよその方がお得だし。なんて彼女に交渉したいわけですよ。
 
なのに気付いた時は彼女はカツサンドを2つとも平らげ、小声で「ティッシュ、バッグからティッシュ取って」なんて催促してくる。ひでぇよと思ったけど、彼女がカツサンドのソースが手に付着しベトベトしてさぞかし不愉快だろう思ったので素直にアイフルのポケットティッシュを彼女に渡し、私の胸の片隅に咲いてるー小さな花に名前はないけどーと、小公女セーラの主題歌を心の中で寂しく歌った。
 

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