2004年12月02日(木)  優しい人間。
 
コイツもうホント洗濯物のことしか書かない馬鹿じゃねーの全然読む気しねーんだけど。などと思われているかもしれないけど、僕だってこの日々溜まっていく洗濯物について、いつかは解決しなければいかんなぁと考えているのであって、地球を大切にするんだったらゴミを減らせばいい。空気を綺麗にするんだったら二酸化炭素の排出を減らせばいい。ということは洗濯するのが面倒であれば洗濯物を減らせばいい。なんだ簡単じゃん。
 
というわけで人に優しいことも大切だけどまずは環境を大切にせねばならん。と、日頃当然のように二足一組で使用している靴下を片方だけ履き、師走に入ったというのに部屋の中ではパンツ1枚。風呂上りは朝に顔を拭いたタオルでチンチンを拭くというようなエコロジーな人間を目指したために風邪をひいた。
 
病床で天井を見上げながら、どうして人生というものはこう上手くはいかないのだろうね。と考えていたら、人生の辛さを味わっているのは僕だけではないらしく、枕の横で鳴り響いていた携帯を取ると彼女が泣いている。
 
普通、人が泣いていると、「なんでもないの。気にしないで」なんて言う人は皆無であって、皆だいたい「えとね、うんとね」と泣いている理由を話し、私もこんなに悲しいのだからお前も悲しめといわんばかりに悲哀の共有を強いるので先ほどまでチュッパチャップスをお茶目に舐めていたような僕も気分が陰になり、28歳にもなってチュッパチャップスを舐めていたという自分を責めたくもなるので、泣いている人を見たら話し掛けないのが一番なのだが、彼女が泣いているとそういうわけにもいかない。結婚すれば財産でも共有するんだけど、恋愛で感情を共有しなければ何を共有すればいいんだという話になる。で、面倒臭いなぁ。こっちも風邪ひいて悲しい気分なんだけどなぁと思いつつも、泣いている理由を問うとヒックヒックさせながら「ソツケンダメダ」と言う。
 
「ソツケンダメダ」の意味がわからない僕は、その意味を尋ねずに、おそらく彼女の家で買っているソツケンという名の猫が屋根から落下して絶命したのだろう。それは悲しい。よしよし。もういい? 僕は寝るよ風邪ひいてるから。と電話を切ろうとしたら、「ふぇーん」と彼女の悲しみは強くなるばかりで、そりゃぁペットが死んだら悲しいのかもしらんが、生き物はいつか死ぬ運命なんだし、そういうのいつまでも引きずってたら私生活にまで影響を及ぼすよ。腹が減ったらお湯を沸かして3分待てばいい。要するに何にしろ時間が解決してくれるんだ。その悲しみは3分で解決されるかわからんけど、僕の風邪は1日寝たら解決されるかもしらん。ちなみにどうしてソツケンダメダったの? と尋ねると「ダツリンしたの」とおかしなことを言う。ダツリンとは何のことであろう、たしか彼女は現在自動車教習所に通っていたなァと思いながら、枕元に置いてあったティッシュで鼻水を拭こうとしたが勿体無いので上着の袖で拭いながら、「ダツリンかぁ。運が悪かったんだね」と、話が噛み合っているのか噛み合っていないのかその後30分間悲しみを共有した僕は地球にも人にも優しい人間。
 

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