2004年11月15日(月)  大凶ホッチキス(前)
 
香川最後の朝はカプセルホテルで迎えた。カプセル内の小さなテレビから流れる今日の占い。獅子座は最下位。「何をやってもうまくいかない日。気分転換すらもうまくいきません」と、朝から何の慈悲も感じられない無情なことを言うアナウンサー。ばーか。占いなんて信じねーよ。いや、占いの結果が悪いから信じないのではなく、占いの結果が良くても信じないようにしてるんだから考え方がフェアでしょ。日頃から。だからいいの。最悪なんかじゃねーよ。「ラッキーアイテムはホッチキスの芯」て、ちっせーよ。意味わかんねーよ。
 
と、とりあえず香川最終日で彼女も学校に行ってしまったので特に予定のない僕はホッチキスの芯でも買いに行こうとカプセルホテルをチェックアウトし、高松の商店街をウロウロしていたが、やがてキャリーバッグが鬱陶しくなってコインロッカーに預けようと、高松駅のコインロッカーにキャリーバッグを入れ、600円投入し、よしこれで身が軽くなった。大凶から凶になった気分です。と、100円ショップにホッチキスの芯を買いに行こうとした矢先、彼女から昼休みに昼ご飯食べに行きましょうとメールが届く。高松駅から電車に乗り、彼女が通う学校の最寄駅に到着した瞬間に僕は気付く。ロッカーの鍵がないことに。
 
たしかにコインロッカーには600円投入した。そして重くて邪魔になるキャリーバッグをロッカーに入れた。そして僕は満足した。身が軽くなった僕はそのまま鍵を締めずにその場を去ってしまったのだ。なんたる愚行。なんたる失態。また駅に戻らねばならぬ。しかしここは高松。東京のように電車がひっきりなしに走っているわけではない。どうしようタクシー使おう。というわけで、タクシーを捕まえ、駅まで逆走する非生産的なこの行為。早くホッチキスの芯を手に入れなければ。
 
タクシーに乗っている間、高松駅に電話して、ロッカーの鍵を締め忘れてその鍵を預かっていてほしいということを告げると、「コインロッカーは駅の管理ではなく、管理会社が管理してるので管理会社に連絡して確認取ってから管理会社の者が鍵を預けるという形になると思うので、まず管理会社に連絡」融通の利かなそうな駅員に立腹して電話を切る僕は本日大凶。誰も味方してはくれない。彼女からメール。「今どこにいるの? もうすぐ昼休みだよ」そんなことわかってるし、現に僕は彼女の学校の最寄駅に向かっていたのだ。大凶だったからこうやって引き返してるけど、大吉だったら今頃抱きしめてるよ。と、一人悶々としながら駅に到着した瞬間にコインロッカーに走り、ロッカーの中の安全を確かめ鍵をかけ、待たせていたタクシーに乗りこんだ僕は本日大凶。
 

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