2004年11月10日(水)  精一杯の笑顔。
 
病院のナースステーションや休憩室にはたいていナース服のカタログが置いてあり、昼休みなどにこれいいね、これ可愛いねなどと看護婦さんたちが談笑しているのだが、この種のカタログは数百ページのページ数から成り立っているというのに、看護士用の白衣はたった2・3ページ程しかなく、しかもどれもデザインが似たり寄ったりで全然面白くない。よって、つまんねーのとか思いながら立て肘ついて面白くない顔で夜勤の最中にペラペラとページをめくっている面白くない僕。
 
しかしモデルの看護婦さん達は皆キレイである。キレイに白衣を着こなしている。まばゆい笑顔で可愛いポーズをとってスカート丈の短いピンクの白衣を着たりしている。しかもページをめくると、その看護婦がスリットやキャミソールをまとった、あられもない姿で載っており、さすがカタログ。白衣と同じモデルを使って下着の紹介までさせるとはグッジョブである。
 
と、えくぼが可愛い一人のモデルに注目し、白衣のページを見ながら、この女の子がー、この白衣着てー、こんな姿になる! この白衣の下にはー、こんな下着をつけている! と、一気に下着のページに移動して一人興奮しているところを看護婦さんに見られ、自分の人生という観点で見ると、減点10くらい。
 
しかし、この可愛い白衣を着たモデルは当然のことだけど看護婦ではなくモデルであって、看護婦はこんな気の抜けたような笑顔など浮かべていない。看護婦とは、なんかこう、笑顔の中にも殺伐としたものが潜んでいるのだ。スリットとかキャミソール1枚になってもちっとも色っぽくないのだ。と、僕は思っているということを、カタログ見ながらヘラヘラしてるところを発見した看護婦さんに告げると、
 
そんなことない。私を見なさい。この白衣。ちょーかわいいでしょ。似合ってるでしょ。あなたには見せられないけど、下着だってすごい気合入ってるんだから。ウフフ。ウベベ。グワバババ。と、最初はなんだか可愛かったけれど、後半から妙な笑い声を発し始めたので、ほらやっぱりね。素直に笑えない。殺伐としてる。つうか何かに獲り憑かれてると、早々にその場を離れ、病室に行き、精一杯の笑顔を浮かべてみた。
 

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