![]()
| 2004年08月05日(木) 歯痛と不幸と配分について。 |
| 歯が痛い。深夜に激しい痛みで覚醒し、1時間ほどベッドの上でのたうちまわっていたら、それを見かねた神様が天井を突き抜けて降りてきて、「なんというか、幸福の配分みたいなやつを間違ってしまったので、今その痛みでバランス取ってるところ」と、ひとこと言って消えてしまった。 幸福の配分。人生の3割が良いことで悪いことが7割。私たちはその3割の為に生きている。というようなことが書いた本を読んだことがあるが、僕は少し幸福を使い過ぎてしまったのだろうか。と、やはりベッドの上で悶絶しながら考えたけど、決してそういうことはない。 僕の人生、18歳〜22歳までの4年間、僕は誰にも負けないくらい不幸な思いをしてきた。これは自信を持って言える。確実にあの時代は不幸だった。その境遇が小説の物語になるくらい不幸だった。将来に何の希望も見出せないくらい不幸だったけど、あの頃常に考えていたことは、周囲がそんなに僕を不幸にさせるのなら、自分の力でどうにかしてやる。金とか、家族とか、難しい制度とか、そういうやつをまとめて僕がどうにかしてやると考えていた。 その結果、今の生活を手に入れた。決して幸福ではないけど、今のこのささやかな生活は、誰にも頼らずに自分の力だけで築き上げてきたものだと信じている。「あなたはそういうけど、あなたを支えてくれていた人はきっといるはずよ」昔僕にそう言った人を冷たくあしらったことがある。 今の僕のおおまかな人格はあの4年間で形成されたといっても過言ではない。誰にも負けない不幸。僕はそれを経験してきた。人生の7割の悪いことのうち、4割くらいはあの4年間に凝縮されていたと思う。だけどこの歯の痛みは、不幸の1割が消費されてもいいくらい酷い。よって、この痛みを乗り越えたとき、僕の人生にはあと2割の不幸しか残っていないということになる。 そう思うと、この耐え難い痛みも、どうにか乗り越えられるような気がする。ということはない。 |
| 翌日 / 目次 / 先日 |