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| 2004年07月31日(土) 遠距離走。 |
| 遠距離恋愛の苦しみが離別であるとするならば、喜びは再会という言葉で表すことができます。遠距離恋愛とは、人生において非常に重要な離別と再会を定期的に繰り返すことができるのです。 というわけで今日から再会。大きなカバンをぶらさげて東京駅の改札をはにかんだ笑顔で通った彼女は、はにかんだ表情のまま僕の目の前に立って「ただいま」と言いました。可愛いと思いました。抱き締めてあげたいけど、ここは公衆の面前だということと、彼女と同じ時を過ごすイコール煙草を一本も吸うこともできないということを考えると、手放しで抱き締めるわけにもいかず、込み上がるニコチンへの欲求を抑えつつ、笑顔で「おかえり」と言い、今日から約一月の蜜月が始まることになりました。 遠距離恋愛というものは、その再会の期間が短ければ短いほど、その悲劇性も増大されるわけでありますが、彼女の場合、学生であり、8月から夏休みが始まるのであり、夏休みの期間中、ずっとこちらの方に滞在するので、「期間の悲劇性」という抗い難い悲観に暮れることはありません。 反面、その期間が長ければ長いほど、遠距離恋愛では感じることのできない「日常としての恋愛」という気持ちが発生することになり、明日もいて明後日もいる。3日後に手を繋ぐことも1週間後にキスすることもできる。そうした周囲の恋愛の様相と変わり栄えしない恋愛を送ることもできますが、やはり1ヶ月後に彼女がいなくなることは明白な事実であるので、1ヶ月一緒にいることができても「期間の悲劇性」というものは免れないのかもしれません。 しかし、今日から彼女が僕の元にやってきました。久し振りの東京駅で、手を繋いで歩く池袋で、そして、彼女にとっては初めての街である、新居のある商店街で。マイルドセブンを部屋の棚の上に置いて、空いた右手で彼女の手を取って。 |
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