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| 2004年04月20日(火) 墓参り。 |
| 天気もいいし平日の昼間に遊んでる友人もいないので、母と墓参りに行った。僕は祖父に可愛がられて育ったので、祖父が亡くなった時のショックは、まだ幼稚園生といえども図り知れず、未だ棺桶から覗いた祖父の顔を覚えている。 それから、母の制止を押し切って一人で墓参りに行っていた。子供が墓参りに行くと長生きしないという迷信があるらしく、母はそれをいちばん心配していた。4歳の僕は、お小遣い100円を握り締めて、墓地に行く途中にある小さな店で小さな花を買って、時間がある度に墓参りに行っていた。 ある日、4歳の僕は泣きながら家に帰ってきたという。母がどうしたのと訊ねる。 「お小遣い使っちゃったから、お花買えなかった。だからお墓の掃除だけしてきたんだけど、それでいい?」 母と一緒に墓参りに行くたびに教えられるエピソード。僕はそのくらお墓参りが好きなのではなく、祖父が好きだった。 そんな祖父に、久々に会いに行った。かつて小さな花を買った小さな店は、少し大きくなって、深夜2時まで営業という中途半端なコンビニのようになってしまっていたが、僕の背丈ほどもあった花も、今では軽く片手で持てるようになり、あれだけ大きく感じられた墓石も、小さく感じられたが、ここに、祖父が、眠っている。僕が4歳の頃から、ずっとここで見てくれている。 長い間、手を合わせていた。雲一つない青空の下、僕と母は静かに手を合わせ、それぞれの祖父との思い出に耽っていた。 |
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