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| 2004年03月17日(水) 9年振りのエドウィン。 |
| 数年振りにジーパンを購入しまして、数年前というのはエドウィンの505が流行ってる頃に買った以来だから、5年振り? いや違う。確か僕は高校生だった。ということは3年振り? いやこれでは年齢偽称だ。9年振り? 9年振りですか。9年前といえば、キミ何歳? 「10歳よ」 と尋常な口調で申すので、いやそれは嘘だ。ということは僕が思春期真っ只中の高校三年生だった頃、キミは小学5年生ってわけ? 「まだ生理も始まってない頃よ」 と、現在生理中の為、性交静粛中の彼女は再び尋常な口調で申すので吃驚。ジェネレーションギャップどころの話ではない。最近リバイバルされた中森明菜の「ミ・アモーレ」を口ずさんでも「それ誰の曲?」と首を傾げる彼女は可愛いというか信じられない。「木綿のハンカチーフ」などを口ずさむと「あ、それ知ってる。椎名林檎」という、まぁ、どうしよう。 というわけで9歳年下の彼女は、僕の私生活全てが新鮮に映るのか、「ねぇ、太宰治ってアナタの友達?」「ねぇねぇ、アナタの足が短い所以は19世紀の産物?」「ねぇねぇねぇ、産業革命の頃何してた?」「この写真に一緒に写ってる人って小野小町?」といった時代錯誤甚だしいものばかりで辟易。彼女をがっと抱き締めて少し静かにしろと呟く。 彼女は僕の部屋に来る度に本棚から2・3冊、小説を借りていき、次来たときにその小説を本棚に戻し、再び新しい小説を2・3冊借りていくという驚くべき速読の持ち主なのだが、その本の影響か、最近やけに考え方が僕に似てきて、これは嬉しいかぎり。価値観は本によって構築されるといっても過言ではなく、彼女の価値観が僕の価値観に近づく度に、年齢の差も自然と近付いていっているようで、僕が小学4年性の頃に生まれた彼女も、今では定期的に生理が訪れ、不機嫌になったり、突然部屋の掃除を始めたりといった精神的変調も一人前にこなすあたり、彼女もいっぱしの大人の仲間入りをしたと感じるわけで。 大人の階段昇るシンデレラがミニスカートを買った日、僕は年の差を縮める為に、9年振りのジーパンを買った。試着の折、裾を直すときに「これちょっと長すぎじゃない?」と僕のズボン裾の修正を咎める彼女に、「いいんだよ。長ければ長いほど足は長く見えるんだ。長い部分はプライド丈として僕のコンプレックスと自尊心を守ってくれるんだ」と彼女に諭し、裾直しを終え、部屋に帰り、試着してみたところ、やはりズボン裾は長すぎて、大笑いする彼女をがっと抱き締めて少し静かにしろと呟く。 |
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