2004年02月07日(土)  あぁだけど。
 
仕事帰り、電車の中。向かいにミニスカートにウェスタンブーツを合わせて履いた可愛い子が座っている。文庫本を読む振りをしながらちらとその子の表情を探る。そしてその子は僕と同じ駅に降りた。同じ場所に住んでるんだと思うとなんだか嬉しくなった。
 
という文章を書いた場合、この文章は僕が書いたんだから僕が感じたことだと思うかもしれない。だけど実際の僕は向かいに可愛い子が座ろうが隣の女性が居眠りして僕の肩に顔を乗せようが大して気にしない。それではどうしてこのような文章を書くのか。
 
文章というものは、最近感じてることなんだけど、自分が考えていることだけ書いていると、どんな文章を書いてもパターン化してくるのである。時に自分が思いもしないことを書かなければいけない。だからこの日記は、日記であって日記でない。時々文章のタッチをがらりと変えているのはその為で、馬鹿、意味不明、馬鹿、真面目、馬鹿、真面目、意味不明というサイクルの日記の内容は、故意に書いているものであって、これは僕であって僕でない。
 
フリーライターという仕事は、書きたいものだけ書けばいいってものじゃない。時にはこんなもの無理だと思う仕事にまで手を付けて自分で自分を苛めなければいけない。趣味でやっているのではなく、それなりの報酬を貰っているわけだから必然的に責任も生じてくるわけで、その責任との葛藤。文章との葛藤。自分との葛藤。締め切り前に発狂するのも自分が蒔いた種であって、その状況に追い込まれた自分自身を客観的に見る目も同時に持たなければいけない。
 
僕は、看護師の仕事も書く仕事も誇りを持ってやっている。仕事の誇りは自分の誇りとなって、それは自らを構成する何かになっているのだと思う。だけどあぁ嫌だもう書きたくないよ〆切明日。
 

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