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| 2004年01月31日(土) 酒は何も発明しない。ただ秘密をしゃべるだけである。 |
| 酒が飲めない女性が好きです。合コンの席で申し訳なさそうにウーロン茶を飲む。そんな女性に心惹かれてしまいます。そんな女性は他人のカラオケを聞きながら心優しく手拍子を打ってくれます。 酒を飲む女性。これは問題です。合コンの席で「焼酎、ロックで」などと平然と言い放ち、他人のカラオケのサビの部分を大声で歌い放ちます。 酒に弱い女性が好きです。ウーロンハイ一杯で頬を紅く染め、とろんとした瞳はまさにレッドアイ。キミはビールの苦味を中和させるトマトジュースのようだとキザなセリフに首を傾げるその姿に心揺れてしまいます。 酒に強い女性。これは問題です。ビールのピッチャーでは事足りず、お立ち台というマウンドに立つその姿はまさに豪腕ピッチャー。自慢のストレートで男のバットは音を立てて虚しく空を切るばかり。 酒に強い女性は格好いいとよく言われます。とあるバーのカウンター。後から入ってきた一人の女性が煙草に火を灯しながら呟く。「ギネスありますか?」そしてギネスを気持ちよく飲み干してスコッチのロックへ。3杯ほど飲んで「ごちそうさま」と言い残し消えていく。格好いいじゃないですか。これは先日実際にあった話なんだけど、その時はさすがに唖然として、マスターに「か、格好いいですね」と言ってしまいました。 だけど僕も酒が弱いわけじゃないからあの女性の真似をすることは可能であります。とある居酒屋。無精髭を生やした僕は煙草に火を灯しながら呟く。「エビスありますか?」「700円です」「高ぇなぁ。じゃ、伊佐美をロックで」「800円です」「やめた。青リンゴサワー下さい」そして金がないと格好よさを演出できないことに気付くのです。 酒と恋は「酔える」という共通した不思議な魔力を持っています。そして抵抗しがたい魅力を持っています。「僕はスコッチに酔ってるんじゃない。キミの瞳に酔っているんだ」なんて口説くこともできるし「キミに酔ってるんじゃない。このマルガリータのテキーラの量が多すぎるんだ」なんて切り返すこともできます。そんなことはまず言いませんが。 しかしこの酒と恋とのもう一つの共通点も見逃してはいけません。酔いから醒めると、ひどい事態が待ち受けています。二日酔いと失恋です。どちらもひどいじゃありませんか。酒の量が、恋の期間が、多ければ多いほど、それはひどさを増すのです。仕事行きたくない。頭痛い。胸に穴が開いている。世界が歪んで見える。目が腫れる。悲惨な状況です。だけど僕たちはそれを紛らわすために、今日も懲りもせず更に酒を飲み、恋をするのです。 どうしてかって? 作家のフランクリン・アダムスが言っています。 「制御しがたい物を順に挙げれば、酒と女と歌である」ってね。 |
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