2004年01月23日(金)  真・続々・洗濯物についての考察・後編(終)
 
あのコがお風呂に入ってる間に。あの子というのはメガネのあのコのことなんですが。髪の毛が長くて綺麗で色が白くて「私は好きの安売りなんてしないの」と僕の人生を否定するようなことを平然と言ってのける女の子。そのコがシャワーを浴びている間に書く日記。
 
もう洗濯物については今日でお仕舞い。もう書かない。ちゃんと洗います。いくら日記に書いても誰も洗ってくれないことに気付きました。今シャワーを浴びてるあのコは洗ってくれると言ったけど、だってほら、シャワー浴びてるでしょ。その前は何をしていたかというと、コンタクトを外していて、その前は何していたかと言うと、飯を食っていたと言って、それでは何を食べたのか問うと今日はフグを食べましたテヘヘ。と笑いながら申すでないか。
 
フグなんて僕はもう何十年も口にしていない。それなのにそのコときたら、今日が特別な日というわけでもなく、誰かの誕生日とか給料日とかそういう日でもなく、カレンダーを見ると1月23日金曜日。平日じゃないか。僕は金曜日と聞けばゴミの日としか思い出せない刺激の少ない日々を送っているというのに彼女はフグを食べたと。
 
僕だって今日はリッチな食卓でした。フグは食べなかったけどマグロの刺身を食べました。近所の東武ストアで398円の刺身が半額だったの。で、ああいう刺身ってほら、ワサビが入ってるでしょ。でもあのワサビの量じゃ足りないわけね。だから冷蔵庫に入ってるワサビも使うわけ。辛いの好きだからね。
 
で、うちに帰ったら冷蔵庫の中にわさびが入ってない。げ。盗まれた。空き巣にやられてしまったよ。通帳も印鑑も盗られてないけどワサビだけ盗られてしまった。陰湿だなぁ。と、警察に電話しようかと思ったけど、警察はワサビを盗られた程度では動いてくれないだろうから泣き寝入り。今度からワサビにもマジックで名前を書こうと思った。
 
辛いものと言えば、先日、隣の部屋のコからキムチもらったのね。しばらくうちに預かってたやつ(2004年01月09日(金)アジアの香り参照)。あのキムチのお陰で今も僕の部屋の壁や床や心にアジアの香りが染み付いてしまって仕事から帰ってドアを開けるたびに顔をしかめる毎日が続いているわけですが、先日そのコがやっとキムチ取りにきまして、預かってたお礼にというわけでその一部を頂戴したわけであります。複雑な心境でありました。しかし本当に臭いけど本当に美味しいのであります。
 
で、そのキムチ、食べてみようとしたところ、非常に大雑把に捌いてあって、食べやすくない。白菜の葉一枚とか余裕で入ってる。だからこれは手頃な大きさにきらなければならないなと、しばらく箸を用いて葛藤していたが、一向に切れる気配がないので、まな板を取り出し、その白菜の束を取り出す。んがしかし。なんか熱い。手に熱がこもってきた。キムチを持った左手がぷっくり膨らんだような気がする。あ、熱い。ほんとに熱い。なんだこの熱キムチは!
 
というわけであのキムチは人の皮膚に熱を持たせる謎の成分が入っているらしく、恐ろしくなってきたので食事を中断。隣の部屋をノックノック。「あれ、何が入ってるの? すげぇ熱いんだけど」「あぁ、あれね中国でしか売ってない材料いっぱい使ってますので」「あぁ、中国か」と、なぜか中国と聞いただけで納得してしまい、再び食卓へ。中国4千年の歴史と電子レンジでチンした白米が絶妙なハーモニーを生み出し、左手に熱を帯びながら彼女が風呂から出てきてしまった。
 
なんとセクシーなことでしょう。黒いキャミソールではありませんか。肩口からブラジャーの線が出ていたら余計セクシーでしょうが、もう彼女は寝るだけなので、往々にして女性は寝るときにはブラジャーはつけないというなんとも世の男性に喜ばしいサービスを神が与えたのでありますが、お腹が出てきたなんて言いながらも出るどころかセクシーなくびれまで神は与えたらしく、しかし彼女は美の謙遜を繰り返す。あぁ、綺麗だなぁ。あぁ、美しいなぁ。好きだよ。
 
「私は好きの安売りはしませんので」
 
僕は彼女の言葉に打ちのめされてベッドの上で洗濯物をたたみました。
 

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