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| 2004年01月10日(土) うまいマジ? |
| 僕は何かある度に、例えば仕事で婦長さんに褒められたり、原稿が仕上がったり、何かを成し遂げた時に自分へのご褒美として回転寿司。なぜか回転寿司に行くのだが、そんな時は今まで彼女を連れて行ったのだが、今は一人なので、で、一人の時に原稿が〆切前に仕上がったので、一人で回転寿司に行きました。 と、隣のカップル。年の頃二十代半ば。いわゆるいい大人である。未成年ではないのである。人生とは何たるかおぼろげながら理解しようとする年代だし、青春の正体を見極めようとする時代でもある。しかし、なんなんだこの会話は。男は店内にて飲食しているというのにジャンバーさえ脱がず、食いたいものがあったら自分で注文すればいいものの、「来ねぇなぁ。中トロ来ねぇなぁ」などと嘆き、女も女で「来ないわねぇ。イクラ来ないわねぇ」などと彼氏と調子を合わせる始末。 僕が「カンパチください」と回転機械の中心の部分で寿司を握っている店員に声を掛けると、隣のカップルもその手があったかと思ったらしく、「中トロください。あと、えっとお前なんだったけ? あ、そうそう、イクラください」などと言っている。大人なのに。もういい大人なのに。 そして、イクラが隣の女に届く。女頬張る。 女「うまい」 男「マジ?」 女「うん、うまい」 男「マジ?」 女「マジでうまい」 男「マジ?」 だからうまいと言っておろうが! なぜ頻回に渡り「マジ?」と訊ねる! 女も女でなぜ何度も「うまい」と呟く! 僕たちは小市民生活の象徴である回転寿司に来ております。回転寿司で回ってる寿司なんて、そりゃある程度は美味いかもしれぬが、そう何度も口に出すようなものでもないだろう。 その後、そのカップルは延々と「うまい」「マジ?」という甚だ貧しいボキャブラリーを繰り返し、延々と寿司を食っていた。 |
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