2004年01月04日(日)  普遍性の中の個性。 
 
ロングブーツが欲しいのですが、メンズのロングブーツって意外と売ってなくて、売っていたとしてもデザインがイマイチだったりで、どうも僕が頭に描いているロングブーツが手に入らない。
 
先日ABCマートに探しに行った時も、セール目当ての客でごった返しており、あまりの人混みに購買意欲を著しく失われ、ブーツ売場まで歩くのさえ一苦労で、何も買わずに前に立って道を塞いでいるカップルの男のクツの踵を故意に踏んだり、ディスプレイしてあるスニーカーを逆向きに揃えたりして店内をあとにしたが、どうしてもブーツが欲しい。
 
というわけで、ABCマートは諦めた。牛丼なら吉野屋、リフォームするなら新日本ハウス、靴ならABCマートなどという柔軟性に欠けた一般人の真似をしていたら駄目だと思う。普遍性からは何も生まれない。そもそもブーツが欲しいという動機も、どっかのショップで見かけた男性店員のファッションが格好いいから真似したろと思っただけであって、結局僕も普遍性の中の個性みたいなものに浸食されているのではないか。
 
なぜか僕はコンスタントに靴を買う癖があって、うちの玄関は様々な靴でごった返しているので、ロングブーツを置く場所なんてないのだ。そういえば先月も1足買ったし。買って履いてみたらデザインがイマイチで、おまけに靴紐が短いから蝶々結びができない。蝶々というより、夏の夜に蛍光灯に群がる小さな蛾結びみたいになっている。
 
というわけでこれ下さい。と、靴屋を諦めて服屋に入って、服を見ればいいのに靴ばかりみて、ブーツのことなんて頭の中から雲散霧消に消えていて、牛革です。履けば履くほど馴染みます。お客様の今の服装に丁度合っていますよ。珍しい形です。イタリアのデザイナーの作品です。あれ、フランスだったかもしれません。などと怒濤のようなセールストークに屈してしまい、一万五千円の靴を買って家に帰ると靴を置く場所がなかった。
 

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