2003年12月28日(日)  駆け込み乗車はものすんごく危険。
 
人間は合理性を求め、快適に過ごせるように進化し、文化を築き上げたというのに、この世には未だに無数の無駄が蔓延している。
 
マンションのポストに投げ込まれる寿司の宅配やエロビデオのチラシ、生命保険の案内や東南アジアの女性の案内に至るまで、そこには無駄なものが無数に蔓延している。
 
ビックカメラの異常にでかいレシート。あれも無駄である。なぜあんなにでかいのか。
 
テレビショッピングの冷静に考えてみれば大して日常生活に役に立ちそうではないオマケ、例えば高枝切りバサミに今回はどんな果物も一瞬でジュースになるミキサー。電子レンジで肉が焼けちゃうプレートを今回だけあと2枚おつけします。一体その無駄を享受した人々は毎日のように果物を一瞬でジュースにすることが、肉が焼けるプレートが2枚も3枚も存在することが有益だと考えるのだろうか。
 
そして我々が毎日利用する駅にも重大な無駄が存在する。あ、もうすぐ電車がホームにやってくるよ。
 
「間もなく、急行池袋行きの列車が10両編成で参ります。白線の内側まで下がってお待ち下さい。駆け込み乗車は大変危険ですからやめましょう」
 
毎日聞くこのセリフに、重大な無駄が存在するのである。10両編成で参ろうが、自分が乗る車両は1つに決まっておるのだから、ぶっちゃけ何両でも構わんだろうが。と考える人もいるだろう。これも無駄なことは無駄だが、重大な無駄ではない。問題はその後のセリフ。
 
「駆け込み乗車は大変危険ですからやめましょう」
 
これである。なぜこのセリフが無駄なのか。そもそもこのアナウンスは決まって車両がホームに入る2分前くらいに流れるのである。もうそろそろ電車がホームに入るから急ぎなさんな。落ち着いてさ、深呼吸でもしてさ、あんたがたどこさ、ほら、白線の内側に入ってさ、ほら、もう来るよ。と、ホームで待っている乗客に説明する為にわざわざ2分前くらに流しているのである。だのに。だのになぜ。ここに「駆け込み乗車」という言葉が出てくるのだろう。
 
駆け込み乗車をする乗客は、ホームに電車が入ってくる2分前はまだ駅に向かって走っている、もしくは駅の階段を駆け上がっている、転げ落ちているなどして、アナウンスなど聞いているはずがないのである。
 
駆け込み乗車など絶対にしない客に対して、駅のアナウンスは駆け込み乗車を禁止する旨を伝えているのである。なんという無駄であろうか。
 
ホームに立って電車を待っている客は「駆け込み乗車は大変危険ですからやめましょう」というアナウンスを聞いていつも思うだろう。
 
いや、しないけど。
 
って。そこにこの世の無駄と、その無駄を強制的に思考させられる煩わしさが存在する。何十年たっても一向に駆け込み乗車が減少しないのは、駆け込み乗車をする客は「駆け込み乗車は大変危険」というアナウンスを聞いてはいないということに、JRならびに私鉄各社は早急に気付くべきである。
 

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