2003年11月28日(金)  婦長さん。
 
うちの病棟の婦長さんはとても真面目で親切で毎日忙しそうなので、何か仕事を手伝いたいけれど、婦長さんのお仕事はとても忙しそうで、僕も病棟の仕事で忙しいので手伝いたいなぁと思うばかり。
 
昼休み、休憩室で二人きりになりました。気まずい空気。それというのも今まで婦長さんとは仕事上の話しかしかたことがないのです。だけどこの「昼休み」を演出するために、仕事以外の面白い話とかトリビアな話をしたいのだけれど、婦長さんと新米看護師。見えない壁が、そこにある。
 
婦長さんが同じテーブルに座る。狭い休憩室。無口な二人。婦長さん立ち上がって一言。
 
「たまにはコーヒーでも飲もうかしら……飲まないけど」
 
僕はこの一言で貴重な昼休みはおろか午後の仕事まで犠牲にしてしまった。意味がわからない。そのセリフの真意がわからない。あれはギャグだったのか。それとも「飲もうかしら……飲まないけど」の間に何かしらの葛藤が生じた真っ当な反応だったのか。もしギャグだったら僕はやはり笑うべきだった。葛藤が生じていたら何かしらのケアを施すべきだった。
 
だのに。だのだのに。僕ときたら「はぁ。そうすか……」なんていう不甲斐ない反応。あぁ自分自身がいやになる……ならないけど。
 

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