2003年11月20日(木)  胸やけたい。
 
昨日の続き。前夜仕事帰りに飲みに行ったおじちゃん達は翌朝決まって「頭が痛い」だの「胃がもたれる」だの「胸やけがする」だの職場では仕事の愚痴を言えばいいものの、自分の身体に対する愚痴ばかりで、昼食になっても「あぁ俺は、俺は今日は食えないよ俺は。胸やけがひどいんだよ俺は」なんて言いながら休憩室のデスクの上にぐったりしている。
 
そこまで具合が悪くなるんだったらお酒の量を調整すればいいのに、やれビールだ、やれ酒だ、次は焼酎だ、秋刀魚も食いたいうどんも食うぞ俺は。なんて張り切ってるから翌朝身体はボロボロ。ちょっぴり可哀想です。
 
しかし僕は「胸やけがひどいんだ」という言葉にひどく憧れるのです。言ってみたいのです。だけど「胸やけ」という状態がいまいちよくわからないのです。胃もたれはわかる。食べ過ぎたり油物を摂り過ぎた翌日はよく胃がもたれるからね。だけど胸やけはよくわからない。胸がやけない。食べ過ぎても飲み過ぎても翌日胸がやけてしまったってことはこの27年間1度もない。なんだか酒を飲んだ翌日にひどく憂鬱そうな顔をしながら「あぁ俺は。俺は昼飯は食えないよ俺は。俺は胸やけがひどいんだ俺は」と言ってこそ、一丁前の大人になるような気がするのです。
 
午後になってもその苦痛に満ちた表情が消えない看護助手さんの後ろ姿を見つめながら「あぁ、格好いいなぁ。僕も胸がやけたいなぁ」と切に願っているのです。
 

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