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| 2003年08月28日(木) 簡略的価値。 |
| また傘を失くした! 傘を! 失くしちゃった! 彼女に傘を貸していたので、返してもらってこれで万全と思いきや雨が振らない。往来でビニール傘を提げているのは僕一人。富士山に浮き輪を持ってきてるような心境。 もう何度目だろう。職場の同僚に「東京の傘は、すぐ溶けて失くなるから、いけない」と話したところ「そんなはずないっしょ」と冷たくあしらわれてしまったので、まぁ彼は東京にもう何年も住んでいるらしいので、傘は溶けて失くなるという仮定は否定された。それでは、溶けないとすれば、なんなのだ。どうしてこうも安易に紛失してしまうのだ。リメンバーミー。 僕のあの2980円の無印良品の傘との最後の記憶は、先週の東武東上線。その前に職場のビルのエレベーターの前で傘を忘れたことに気付いて、職場の傘入れに取りに帰ってエレベーターの中で同僚と「またずぶ濡れになって帰るとこだったよ。東京の雨は、服まで溶かしてしまうから、いけない」と話して「そんなはずないっしょ」とやはり冷たくあしらわれたことを覚えている。 池袋からうちまで電車で約40分。その間に、あのちょっとお洒落な傘は僕の前から姿を消してしまった。車内で居眠りをしている間に、盗られてしまったのだろうか。東京の人は怖いからね。傘盗るのなんて平気なのかもしれない。良心の呵責なんて別の場所で考えるのかもしれない。傘なんて代物は良心以前の問題なんだろう。コンクリートジャングルは身も心もカチカチにしてしまうんだろう。 「あなたほど呑気な人はいないわよ」 彼女が呆れた口調で煙草の煙を吐く。どうやら東京人の人格的な問題ではなく、僕自身の性格の問題らしい。ということは性格を変えるだけで傘を紛失する確立がぐんと下がるのだ。まったくお特な情報である。さて、具体的にどうすればいいんだろう。 「まず傘を失くさないように、常に気を張ってることね」 チョー直接的。チョー具体的。チョー簡略的。 |
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