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| 2003年08月08日(金) アドバイス大戦略。 |
| 「それはね、こういう風にすればいいのよ」 とアドバイスされた場合、僕はそれに素直に応じてしまう。振りをする。従ってしまう。振りをする。人からアドバイスされることは正直言ってウザい。僕は潜在的にワガママなのでどんな形であれ、最終的には自分の形にしなければ気が済まない。だけどあからさまに眉間に皺を寄せて「うっせーよウゼーよテメー」なんてとても言えないので、その場は取り敢えず相手の意見に準じてしまう。 「へぇ、なるほどねーそれもそうだよねー」なんて物わかりのよい青年を演じながら弱々しい笑みを浮かべてトイレに行ってカーッ! ペッ! と便器に痰を吐き飛ばす。僕には僕のやり方があるんだ。とトイレの鏡に映る自分の顔を見ていたら鼻毛が一本出ていたので、誰もトイレにいないことを確認して鼻毛を抜く作業に没頭していると、抜かなくてもよい鼻毛ばかり抜けて、ターゲットの鼻毛は一向に僕の右手の爪と爪の間に挟まらない。 まぁそういうわけで鼻毛がウザい。えっと違う。そんなんじゃない。鼻毛じゃなくて人のアドバイスが嫌い。そこに悪意がないということが問題をややこしくさせる。人の善意を素直に受け取れないという罪悪感。素直に受け止める振りをしているという更に上をいく罪悪感。善意を悪意で返すという僕という人間の器の小ささ。卑怯者です。空き缶とか座布団とか投げられてもしょうがない。投げたければ投げればよい。 痛い痛いと大袈裟に言いながら両手を頭に当てて実は全然痛くなくて、一通り投げ終わられてからトイレに行ってカーッ! ペッ! と便器に痰を吐き飛ばす。僕には僕のやり方があるんだ。とトイレの鏡に映る自分の顔を見ていたら右目に目ヤニが付着していて、わぁ。わぁぁ。目ヤニが付いていた。いつから付いていたんだろう。いくら偉いこと言っても格好良いこと言っても目ヤニ付いてたら台無しだよなぁ。善意とか悪意とか葛藤とか煩悶とかそれ以前に、目ヤニは駄目だろう。何もかも駄目になってしまうだろう。目ヤニは全ての事象を破壊できる力を持っている。怖い怖い主に恥ずかしい。 「それはね、こういう風にすればいいのよ」 優しく諭されるようにアドバイス。へぇ、なるほどねーそれもそうだよねー。鼻をほじる。 |
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