2003年07月25日(金)  洒落にならない本当の話。
昨日職場に傘を忘れたので今日は忘れないように帰ろうと思い、カサカサカサカサと繰り返し念じながらタイムカードを押して傘置き場に行くと傘がない。昨日出勤途中に池袋駅のキヨスクで買ったばかりの傘がない。ビニール傘がない。一度しか差していない傘がない。五百円の傘がない。馬鹿。誰だ取った奴は。馬鹿。
 
エレベーター越しに外を眺める。すごい雨。しかしビニール傘なんてものは誰かに窃取される為に存在するようなものだからね。傘置き場には似たようなビニール傘がいっぱいあったわけだし取ろうと思ったらいつでも取れる。取られた本人も自ら所有していた傘の形が思い出せないほど普遍的な形状をしているわけだからね。しょうがないよ。だけど僕のビニール傘は柄の部分が黒くコーティングされていた。多分。あんまり自信ないけど。
 
ビニール傘は安くて経済的だなんて言う奴は馬鹿だ。都市伝説だよそんなの。全然経済的じゃないじゃないか。もう三度目だよ傘買うのは。五月に引越してきて、約三ヶ月の間に傘を三度も購入する。二十七年生きてきて三ヶ月の間に傘を三度購入するなんてことは初めてだよ。ビニール傘三本で千五百円。この三ヶ月の間傘を差した回数六回だとすると、雨一回当たり二百五十円支払っていたことになる。馬鹿々々しい。これからは一本の傘を大切にしよう。
 
思い立ったら吉日。吉日というか外は雨だからしょうがないんだけど仕事帰りに池袋パルコに寄って一生物の傘を詮索。一生物なんだから少々値が張っても仕方ないよね六千円。……。無理! いくら値が張るといっても僕の一生物は、えっと、だいたい三千円くらいでいいから! おっ、二千円。手頃な値段だね。手頃に一生使えそうだね。つーか無理。柄の先端がカエルの形をしていてとってもファンタジー。僕は先日二十七歳になってしまったので、こんな御茶目な傘なんて持てない。
 
結局、無印良品の三千円の傘を購入。帰りの電車の中で爆睡。最寄駅近くで目覚めるとどうやら搾取された模様。洒落にならない本当の話。

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