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| 2003年06月19日(木) 四面楚歌。 |
| 東京にはいろんな人がいる。僕は友人と池袋駅のエクシオールカフェで談話をしていた。内容は他愛のない話で結婚だの離婚だの合コンだのどうでもいいことばかりで、このエクシオールカフェにはどうでもいいことを話たい人たちがいっぱいいて、どうでもいい話で溢れていて、友人は次のどうでもいい用事があるらしく席を立ち「アナタはどうする?」と問い掛けて「僕は家に帰ってもたいしてすることがないからしばらくここで本でも読んでる」と言って別れた次の瞬間、隣のテーブルに座っていた糊が利いた白いシャツの襟を立てている女性が話し掛けてきて「映画見に行きませんか?」と。 「いや、行かない」と即座に答える。タイプとかタイプではないとかそういう問題ではなくて、映画はそもそも1人で見るもので、恋人同士でラブストーリーでも見にいくのであれば暗闇で手を繋いだり指を弄んだり、そりゃあいろいろ楽しみがあるかもしれないが、アナタは一体誰ですか。1人で見にいけばよい。世の中そう簡単に男がついてくるものではないのです。 懇切丁寧にお断りして、その場は事なきを得たが「だって家に帰ってもすることがないって言ってたじゃないですか」とどうやら盗み聞きをしていたようで。まぁ。ビックリ。お姉さんに僕のプライベートが筒抜けだったのね。多分新手のキャッチの類だと思うけど、うん、気持ちが良いものではないです。いくらアナタが綺麗でも、僕は今から東上線に乗ってマンションに帰ります。電話くるかもしれないからね。電話がね。またちょっとお互い怒っちゃって電話断絶状態になりそうな状況だけど、一縷の望みを抱えて家に戻るの。電話くるかもしれないからね。いや、僕からはかけないけどね。その、つまらない自尊心とかの問題で。 マンションへ戻ってシャワーを浴びてる間に着信があって、電話を掛け直して、嬉しいけれども、そんな様子は微塵も見せず、むしろやや不機嫌に、冷酷に対応するのです僕の場合。その、つまらない自尊心とかの問題で。 たいていプライドが邪魔をして、自ら招くように四面楚歌の状況に陥ってしまうのです。 |
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