2003年03月27日(木)  左遷。
実は3日前より、外来から病棟勤務に移動となって、残り1ヶ月、これぞ看護の真骨頂! といわんばかりに仕事に励んでいるわけですが、やはり病棟は良いです。看護の真骨頂です。外来で「ヤマダ様〜、診察室へお入りくださーい」なんて妙に高い声で言わなくてもいいし、注射と点滴と処置と調剤と事務的なお仕事、並びに蛍光灯の交換、そしてトイレ掃除。うちの病院は検査技師がいないので、僕はレントゲンだって撮影するんです。外来サヨナラ。僕はもう「面倒臭い仕事はヨシミくんがなんとかやってくれる」という雰囲気を打破する為に、病棟へ移動を申し出たのです。残り1ヶ月、看護というものを見直してみたい。という建前のもと、1年振りに病棟に復帰。看護婦さんたちは「左遷」と言って僕を罵ります。知るか。
 
それにしても病棟は、良いです。僕はやはり病棟向けの看護師なんです。患者さんの肩を揉んで「はーい。交代」なんて言って今度は僕が肩を揉んでもらう。患者さんに膝枕をしてもらいながら耳掻き。もしこんな場面を院長に見られたらまさしく左遷です。いや、左遷でもいいんだ。どうせあと1ヶ月だし。僕はもっと、こう、人間的な触れ合いをしたいんだ。耳掻きしてもらって、何が悪い。
 
現在、全国の病院で「患者さんは患者様と呼ばなければいけない」というような風潮が強くなってるけど、ねぇ、それってすごく表面的だと思わない? 看護の過程では「ラポールの形成」って信頼関係の形成のようなものがすごく大切なんだけど、患者様って言ってる間はずっとラポールは形成されないよ。「様」をつけることでどれだけ双方に壁ができるかわかっているのか。机上の空論。糞食らえ。事件は現場で起きてるんだ。僕が織田裕二だったらそう叫ぶね。裕二。祐二。どっちだ。どっちが正解なのか。どっちがカンチなのか。どっちでもいいや。カンチー。セックスしよっ! って言われてみたいやら言われてみたくないやら。
 
ちなみに東京ラブストーリーのあの保母さん役だった人は、僕の中で永遠に東京ラブストーリーの保母さん役なので、永遠に嫌いです。あの日あの時あの場所で、君に逢えなかったら、僕らはいつまでも、見知らぬ二人のまま。うん。考えてみれば当然です。この世にはあの日あの時あの場所で、逢えなくていつまでも見知らぬままの人がごまんといるんです。えっと、何の話をしてたんだっけ? そうそう。退職金。退職金で、旅行に行きたい。新婚旅行に行きたい。

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