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| 2003年03月18日(火) 不眠。小便。ラジオ体操。なんだか、漠然的。 |
| 昨夜、一睡もできなかった。一睡もできなかったというのは決して誇大表現ではなく、本当に一睡もできなかった。我ながらビックリ。何度寝返りをうったろうか。何度天井を凝視しただろうか。昨夜は記念日になりました。不眠症発症記念日。全然嬉しくない。ついに恐れていた不眠症が僕の体を蝕い始めたのだ。 で、何をしたかというと、6回小便に行きました。数えました。6回。とりあえずトイレに行ったら眠れそうな気がするという淡い期待なのか的外れの想像なのかわからないものを抱えたままトイレに行って、4回目くらいで、もう、出ないよ。うんこなら、出るかもしれない。と思ってズボンを下ろしたけど深夜4時にうんこなんてしたことがないので、突然の強制的な排泄行為に胃腸ならびに肛門がビックリして「出ねぇよ!」と叫び声が狭いトイレに響いたので、ズボンを上げて胃腸ならびに肛門にゴメンなさいと謝って布団に戻ったけれど、やはり眠れず、テレビをつけると、延々と天気予報が流れていて、それは繰り返し流れているので「次は曇りだ。降水確立は30%だ」などと暗記してしまう始末でいよいよ眠れず、そのうち目覚まし時計が鳴り響き、朝だ。朝が来た。新しい朝が来た希望の朝だ。否。絶望の朝だ。喜びに胸を開け大空仰げー。 ラージオーの声にー。健やーかな夢をー。このかおる風に開けよー。それ1・2・3。などとラジオ体操の唄を口ずさみながら歯を磨いて、シャワーを浴びて、足の爪を切り始める頃にやっと眠たくなってきて、あぁ、そんな気がしてたんだ。今、布団に戻れば必ずぐっすり眠れる。断言できる。誰に? 僕に。婦長さんにだって言える。婦長さんに電話しようかしら。「眠くなってきたので今日お仕事休みます」って。こんな道理が通っていたら世の中メチャクチャだよなぁ。切実なんだけどなぁ。仕事行かなくちゃ。今日からまた2人新人さんが入るって言ってたしなぁ。 「顔色、悪いよ」 婦長さんが、僕の様子を見て話し掛ける。よし。成功。朝礼の時から「なんだか元気がないビーム」を出し続けていてようやくそのビームが婦長さんに直撃したのだ。よし。ここぞとばかりに話そう。漠然的な身体の不調感を、この世の不幸を一気に背負ったような顔をして話してみよう。「今日は、朝から、なんだか、ダメみたいです」ポイントは「なんだか」すごい漠然的な言葉。相手はその「なんだか」に適当な意味を埋め合わせて合理化しようとする。その「なんだか」は「貧血」であったり「風邪」であったり「精神的不調」であったりするのだ。ね。婦長さん。今日は、朝から、なんだか、ダメみたいです。 「ふぅん。気のせいよ」 「なんだか」の適当な意味を、婦長さんは「気のせい」という言葉を埋め合わせてしまった。 失敗、大失敗。嗚呼「気のせい」なんて漠然的な言葉、この世から消えちまえばいいんだ。 |
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