2003年03月12日(水)  正真正銘。
ここ数日、彼女の妊娠の話ばかりしてて結局ウソでしたなんて一日約200人もの人たちがこの日記を読んでくれているというのに、結局ウソでしたなんて、僕だったら怒るよなぁ。人を馬鹿にするのもいい加減にしろ。ってね。怒る怒る。歪さんは人を欺いて高笑いしてそうな人間なので、嫌いです。なんてメール書いちゃう。しかも妊娠だなんてやけにリアリズムのある話題。いつも危ない橋を渡っている、というのは避妊云々ではなく、なんだか全く真剣味のない恋愛をしている僕への、戒めを込めて、今日は真実を書きます。
 
ぶっちゃけ……ぶっちゃけって言葉は時代と共に色褪せてしまいそうな言葉なので嫌いなんだけど、ぶっちゃけ陽性でした。
 
陽性というのはね、妊娠判定キット、ね、薬局で買ってきたやつ。おしっこかけてリトマス試験紙みたいな胡散臭いものがね、変化するんです。ホルモンの分泌量で、妊娠か否かわかっちゃう。神様の授かり物の詳細が事前にわかっちゃうという、なんとまぁ神の領域を780円でいとも簡単に侵しちゃうという代物。「性交渉のあった日から計算して、早ければ11日目から妊娠陽性となります」って書いてあるからね、逆算したわけですよ。逆算。3月11日、10日、9日……って具合にね。僕は馬鹿だから逆算するわけですよ。3月11日の11日前はいったい何日だ。ってね、3月1日ですよ。逆算しなくてもわかる問題なんですよ。で、3月1日、何をしていたかというと、妊娠判定キットに書いてあるとおり、いわゆる「性交渉」をしていたわけですよ。せっせせっせと腰を振っていたわけですよ。
 
なぜか僕はセックスの途中で面倒臭くなることが多くて、あぁ、つらいなぁ。面倒臭いなぁ、途中でやめちゃだめかなぁ。眠いなぁ。イッたフリでも、しようかしら。なんて風俗嬢が考えるようなことを考えてるわけなんですよ。セックスとはただ気を遣い、いらぬ体力を消耗するだけだ。って、そういうふうに思っているんですよ。猿かと、獣かと、まさに性という行動を用いて交渉するわけですね。交渉。
 
努力して、その努力が実った結果は、喜びもまた、格別なものがあるでしょう。だけどね、僕は努力なんてしていないんです。ただ面倒臭くて、暗闇の中の壁掛け時計を身ながら、そろそろかしら。もういいかしら。そろそろ終わっていいかしらなんてことを考えていて、頃合を見計らって射精して、これでやっと眠れる。夢の中くらい1人にさせてくれなんて思いながら彼女が細々とパンティーを履いている頃には高いびき。僕が彼女だったら間違いなく殺意を抱くでしょう。だけど僕は僕であって彼女ではないので高いびき。
 
その結果、陽性ですよ。僕の意と反して、着床。僕のオタマジャクシが、DNAが、着床。男のリビドーが女の宇宙へ着床。いや離陸。どっちでもいいや。陽性。妊娠判定キットには「+」と表示されます。ビックリしました。
 
民法第772条「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する」
推定するだって! 断定じゃないんだ! あぁ! 全然関係のない話!
 
恋は人を盲目にするというが、妊娠は視力を戻してくれる。
 
 
 
どうしよう。
 
 
 
……あ、そうだ。大事なことを書くの忘れてた。今日の日記は正真正銘の嘘です。真実は民法第722条の条文だけです。正真正銘の嘘なんて、潔いじゃないか! ね。怒んないでね。

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