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| 2003年03月11日(火) マンネリズムの回避手段。 |
| 目の前に、女が一人。頬杖をついて、煙草をふかしている。そしてこのノートパソコンをはさんで、火のついていないタバコをくわえた僕が座っている。退屈な夜。妊娠してなかったからよかったものの、してなければしてないで襲ってくるのはマンネリズムの堆積。「ワイン、飲む?」「ビールが、いい」女は僕の要望を無視して、2つのグラスにワインを注ぐ。「さぁ、始めましょう」僕は彼女の投げ掛ける言葉に対し、これから1行ないし2行の文章で答える。退屈しのぎの下らない遊戯。マンネリズムの回避手段。さぁ、始めましょう。 「タバコ」 1日1箱吸います。イライラしてるとタバコの本数が増えると言うけど、なぜかキミを見ているだけでもタバコの本数が増えるのです。 「ティッシュペーパー」 愛の消耗品。電気を消す前に、その場所を確認しておかなければならない。あとで、ひどいことになる。 「靴下」 これは、あまり意味がない。靴下に脱臭効果を望むのであれば、それは間違い。臭い足のにおいを靴下が吸収して、靴下が臭くなる。意味がない。それとキミの部屋は、靴下なしでは歩けない。 「巻き髪」 キミのヘアスタイルを褒めるとでも、思っているのか。風呂上がりのキミは、晩年のサザエさんを想起させるね。 「ブーツ」 ジーパンをブーツの中に入れるのは、よしなさい。その姿をカメラに納めるな。10年後に、顔を赤くして、泣くことになるぞ。 「コンドーム」 やはり一時の性欲に身を委ねるべきではないね。もう、10代の真似事をするのは、よそう。 「夜」 怖いね。たしかに怖い。化け物が存在するとしたら、それは夜の闇と朝の霧とキミの胸の中にいる。 「ニヒル」 キミは僕を、ニヒルとでも思っているのか。もとい虚無主義は僕の趣味ではない。僕は孤独を愛しているというのも嘘になるし、キミ以外誰も必要ないと言えば詐欺になり、皆を愛していると叫べば犯罪になる。 「針葉樹」 シンヨウジュ? 針の葉の樹の針葉樹? 日本の針葉樹といえば杉と松。この部屋の針葉樹といえばあの男のジャケットと、時計。早く捨ててしまいなさい。趣が、ありすぎりる。 「初恋」 そうだね。どれが本当の初恋なのか、もとい、どれからが恋というものなのか、その境界線がはっきりしないけど、断言できることは、僕の本当の初恋の相手は、キミだということだ。「またまたまたぁ」ってキミは喜んでいるけど、もちろん嘘だよ。 「表彰状」 僕に、くれるのかい。 「精神年齢」 神への冒涜は、よそう。 「マーマレードジャム」 クンニと一緒で、大人になっても、慣れないね。 「条件反射」 それは、僕が風呂から上がった瞬間、キミが携帯を閉じるということです。 「私のこと」 キミを一言で表すならば、シベリアに咲くヒマワリ。確かに綺麗だけど、どこか、間が抜けている。 「魚肉ソーセージ」 懐古主義だね。時代錯誤だね。魚肉ソーセージときたか。1960年代生まれには欠かせない……って知ってるよ。キミが70年代生まれだってことは。ただ言ってみただけだよ。そんなに年齢に固執するものではない。 「タッキー&翼」 ほほぅ。僕はそんな手には乗らないよ。タッキー&魚肉。 「ナンパ」 ああ言葉の虚しさ。饒舌への困惑。 「謝肉祭」 キミはよくそんな言葉を知ってるね。カーニバルだねカトリックだね。よぉし今夜は謝肉祭だ。キミの肉体に謝り続けるんだ。僕とキミの体の相性は、残念ながらゴメンなさいという具合にね。 「好都合」 え? 何が? 「大人」 ミルクを飲めること。僕は元来ミルクを飲むとお腹を壊しちゃうからね。ミルクを飲める大人に憧れるんだ。酒なんて、腰に手を当てて、朝から一気のみさ。もとい、牛の乳よりキミの乳。いかんせん小さすぎる。嘘。メグミルク。この部分はあとで訂正するからね。 「地平線」 望みたければまず部屋の掃除を始めることだ。 「インテリア」 キミの口から、出る言葉ではない。 「女性セブン」 女性シックスでもエイトでもきっと浜崎あゆみのファッションチェックばかりやってる雑誌。 「眠くなってきた」 僕が先に言うべきだ。キミに付き合っているのに、いつもキミが僕に付き合ってあげてるって具合になってしまう。非常に僕は、損をしている。 「飽きた」 実にいろんな意味でね。 「陽性」 ドキドキするから、もう言わないでくれ。 「ロマン」 恋のロマンシズム。金のリアリズム。キミのエゴイズム。 「楽しい?」 だからもうやめようって言ってるのに。 「好き?」 納豆の次くらいにね。 |
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