2003年01月23日(木)  3日目。
カプセルホテル。あぁ、そうだ、昨日は酔っ払ってカプセルホテルに入って風呂にも入らずカプセルに篭ってしまったんだ。まずは、と、あ、頭痛い。飲み過ぎだよ。しょうがないなア。お風呂入ろっと。
 
午前10時。風呂とサウナに入る。サウナには誰も入ってなかったので、灼熱の床に仰向けになり、意味もなく死んだフリなんてしてみる。あぁ熱ちぃよ、溢れんばかりの発汗だよ、干からびちまうよ。
風呂に浸かり、手頃な段差を利用して寝そべって、やはり死んだフリをしてみる。あぁ浮かんでるよ。プカプカしてるよ。土左衛門みたいだよ。
 
名古屋駅構内の喫茶店。足早に通り過ぎていく人々を眺めながらのエスプレッソ。あぁみんな平日の顔してるよ。スーツなんて着てさ、携帯片手に手帳なんて確認してさ、うわ、ヒール高けぇなおい。転ばないで頂戴。可愛いあんよが折れちゃうよ。ふわぁぁ。あー、これから何しよー。とりあえずエスプレッソお代わりー。
 
1時間後、名古屋駅ロータリーにhrbysさんが愛車ソアラで迎えに来てくれる。
僕はhrbysさんが来るまでの1時間、エスプレッソをお代わりして、平日の大衆の顔を眺めていたら隣に座っていたやはり平日の大衆の一員である疲労困憊したサラリーマンがコーヒーをこぼしたのを期に立ち上がり、会計を済まして、相変わらずノドが痛いので薬局で「のどぬーるスプレー」を買ったはいいけど、一向に患部にピュッピュッと当たらないのでイライラしていたら便意を催して、トイレに駆け込みたい衝動に駆られたけど、駅のトイレの入口で50円のポケットティッシュを購入することがもどかしく、どうしてケツ拭くのに50円も払わなきゃいけないんだという不条理とそれに基づく怒りで駅のトイレは諦め、近くのUFJ銀行に行って、すぐにトイレに行くわけにもいかないので、ワケのわからないパンフレットを少し眺めてハッと思い出したように受け付けの女性に「トイレどこですか?」と聞いて、それからようやく便意を解消できて、あぁ、これで自由の身だ。外は雨だけど僕の心は実に晴れやかだ。さぁ、心機一転、もう一度「のどぬーるスプレー」を患部にピュッピュッと当ててみよう。次は、きっと、上手くいく。と思っていたらhrbysさんが愛車ソアラで迎えに来てくれた。
 
ハ「腹減りましたねぇ」
歪「うん。腹減ったねぇ」
ハ「何か食べたいのありますか? 名古屋名物とか」
歪「名古屋名物 名古屋ラーメンが食べたい」
ハ「そんなものねぇっスよ」
 
hrbysさんはとても優しいので、ご要望に御答えしようと必死の努力。お奨めのラーメン屋に連れてってもらいました。お奨めなだけあって本当に美味しい。薬膳ラーメンと謂う。基本的にしょうゆ味で、コクがあり、勿論まろやかさもあり、スープに10種類以上の漢方薬がブレンドされている美容と健康にとても良いラーメン。
 
ラーメン屋を出てしばらく車を走らせると名古屋ドームがそびえ立っている。
歪「名古屋ドームに行きたいです」
ハ「よぉし。行きましょうか」
 
スタスタスタ……。ガチャ。ガチャガチャ……。
 
閉館シテマスヨ(;´Д`)
 
まぁ、しょうがない。北朝鮮だって核開発をするし水族館だって閉店するし名古屋ドームだって閉館するんだ。それにしても僕たちの行く場所行く場所閉館してるよね。
ハ「名古屋は閉まってナンボですからね」
歪「閉店の美学だね」
ハ「そうです。どう? もう閉めちゃったよ。カッコいい? みたいな」
歪「何? これ何? まだ開いてんの? ダセェなおい。みたいな」
 
いい加減な会話ばっかり。これがまた妙に楽しいのです。
 
歪「お土産買おうと思います」
ハ「それがいいと思います」
 
名古屋城。いいよ、入場料は僕が払うよ。いろいろお世話になりっぱなしだから。
ハ「やった。城、ゴチになっちゃった」
いや、食ってないから。
 
2人して散々迷った挙句、最終的に手にしたお土産は
「サザエさん八丁味噌煮込みうどんパイ」
という、結局どの言葉がメインなんだ、プッシュしたいんだという荒唐無稽なネーミングのお菓子。どうして名古屋でサザエさんなのかわからない。どうして?
ハ「いや、オレこう見えても結構名古屋のことわかんないんスよ」
そういう問題なのか。
 
その後、名古屋城のベンチで男2人缶コーヒーを飲んでいたら、遠足の小学生の集団に囲まれて、あまりの学級崩壊っぷりにビクビクし出して、教師に同情し、そそくさとその場を去り、名古屋空港に向かった。
 
空港に向かう最中、トイザラスに寄って近代の玩具屋の発展に驚愕し、コンビニを探したけれど、空港周辺にはコンビニがなく、ようやく発見したファミリーマートで無印良品のコンドーム250円の怪しさについて討論した。
 
「また会いましょう」
「うん。またぶらりと遊びに来るよ」
 
搭乗口でがっしりと握手を交わす2人。
今回の旅で、新たな男の友情が、始まりました。

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