2003年01月15日(水)  キリギリス賛歌。
今月の通信大学のレポートの提出期限が明後日で締め切りということは、
明日までにレポートを仕上げて、速達で大学へ送らないと間に合わないということ。
 
今月は4科目分のレポートを提出するということは
1科目あたりレポート用紙8枚だから合計32枚書かなければいけないということ。
 
よく考えても考えてみなくても僕はまだレポートを1枚も書いていない。
謂うなれば、8月30日現在、夏休みの宿題を何一つ終わらせていない小学生だ。
 
不思議なもので崖っ縁に立たされると、危機感を感じない。
危機感というものは「崖っ縁に立たされるかもしれない」というときに生じるものだ。
崖っ縁に立った現在、考えなければならないことは、いかに優雅に、悔いも諦めも感じさせずに、その崖から落ちる事ができるかということだ。
 
僕は典型的な「キリギリス」タイプなのだ。
崖っ縁に立たされるまで、暖かかった日の余韻に浸る。
周囲に北風が吹き、雪が舞い落ちても夏の日とかき氷と彼女の笑顔を思い出す。
 
着実に、計画的に、レポートを書いていた他の学生たちは
今頃とっくにレポートを提出してしまってコタツに入ったりストーブに当たったりしているのかもしれない。
フン。働きアリどもが!
 
崖っ縁に立った今でも僕はキリギリスのプライドを誇示しつづけている。
そのプライドに意味がなくても僕は胸を張っている。
 
さぁ! 働きアリどもよ見るがいい! 憐れなキリギリスのちっぽけなプライドを!
僕は32枚ものレポートを今現在1枚も書かずに、まるで一瞬でレポート32枚仕上げる魔法を持っているのかと思うほどに!
呑気に性交に励み! 悠長に毎日を送り! 今日に至る。
 
とにかく悲しい。
嗚呼! 時間が巻き戻しできるのならば!
 
僕はやっぱりレポートなんて見向きもせずに夏の日を謳歌するだろう。
 
それが悲しい。

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