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2002年06月03日(月)
なんか印パ情勢
(れん) 晴れ
というか インド在住外国人動向 かなり動いてます。 ばんばん大使館で説明会も行なわれて それに欧米各国、続々と退避してます。 新聞でもその模様報道されてますし 国連関係職員も退避の奨励が出たそうです。 多くの企業も今週初めには 一時撤退するかどうか決定すると思います。
ヤマは月曜からの中央アジアでの会議 そこでバジパイとムシャラフが会談するかどうか もし会談実現したなら どういう方向性を導き出せるか。 そして、アメリカの動き、ですね。 とにかく今週がヤマと思われます。
日曜の新聞ってのはなかなか読みごたえあって 僕は好きなんですが、ひとつの記事を紹介。
その記事曰く 国境付近の緊張は最高潮、一触即発の状態。 外国企業は一時撤退を始めた。 これはインドに莫大な経済的損害を与える、と。 ある有名な軍隊の司令官曰く 必ず勝つ見込みのある時にだけ 戦争は始めるのだ、と。 現状を鑑みるに では、いま目の前にある戦争とは 何に対する戦争なのか、と。 今世界で行なわれている戦争とは テロリズムとの戦争なのだ、と。 テロリズムを根絶するのが究極の目的であって パキスタンとの戦争で、その戦争に勝利できるか パレスチナの報復攻撃によって テロリズムを根絶することができるのか 昨年のアフガン戦争でアメリカは テロの脅威を根絶できたのか、と。
非常に核心を突いた問題提起だと思います。
インドの新聞の読み方なのですが 一面はでっかく、ものすごく緊迫した状況 それでもうぜったパキが悪いだの 絶対制裁加えるべくだのだの。 でも、新聞の中を覗くと いろんな角度、側面から いま戦争をすることがどれほどばかげているか どれほど庶民を苦しめることになるのか どれほど、この南アジアの発展を 遅らせることになるのか、などなど 鋭い論調で切り込んでいます。 新聞を見るに、けっきょく一面を飾るのは 政治家とか上の方の偉い人たちであって 彼らがどんなにか庶民からかけ離れた所で どれほど無責任な言動を繰り広げてるのか。 ある意味人気取りのための、インドの 本当の現状から遠くかけ離れたところで。 非常に腹が立ってなりません。 そういった言動にのせられて煽動されてしまう インドの一般庶民、大衆というのは あまりにも悲惨としか言いようがありません。 今年中に教育権が基本的人権として 憲法に明記されることになりそうですが けっきょくは条文化されても それを実行するか否かが問題で 今の政治や行政の状況を鑑みるに けっきょくかたちだけの条文になりそうで それはとりもなおさず 法の遵守や権威を下げ 権力、力をもつ者自体が法に成り代わり そうしたことが積み重なり けっきょくは力をもつ者が 民衆を巧く操るための社会構造が できてしまいそうで、できつつあり ほんとうに怖いものがあります。
けっきょくは本当の意味での 民衆のエンパワーメントを追及することが 戦争よりも何よりも大事なことで 政治的、経済的、そして何より教育面での 民衆のエンパワーメントこそ 待たれて止まないものだと思います。 そのことに政治や行政はもちろん 大学や教育機関は全力を傾注していくことが 何よりも大切なことではないでしょうか。 また、中流階級の人々は、いまのこの 経済開放路線の中で、完全に上の方の 力を握る人々と妥協してしまっていて 完全に無力感漂っているだけなのですが 独立期、ガンジーが訴えたように インド人として世界に貢献してゆく その使命が再び人々の生命に蘇ることを こころより願って止みませんし またこうしてインドにお世話になっている 一学生として、一人間として 真摯に、誠実に行動していくことが 自身にとって肝要だと思います。
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