|
|
■
|
2002年10月07日(月)
|
別れないで良かった |
|
長くなったので、日曜の分(前頁)からの続きです。
前日分のような理由により、今週もまた「日曜の夕方でいいじゃん?」と提案。 しかし、この週末。 金・土はお相手が夜勤であり、居ないと言います。居ても土・日の昼間は寝る時間であるという。 だから、「俺、寝てるからゆっくりビデオ観なさい」という甘い囁きに乗ってしまい、いそいそと金曜の晩に行ってしまったのです。
だのに、だのに、急遽、夜勤明けで帰って来たヤツ曰く、土曜の夜勤中止。 ついでに、土曜は昼間数時間のみで休み。 よって、日曜も必然的に朝早くから起きるヤツが存在することに。 しかし、一旦、ヤツの家に行ったのに「あんたが夜勤じゃないなら、帰るわ」とは言えない。言えないので居ました。
私はと言えば、月一回恒例の行事が今来るか?明日来るか?状態で、非常に体調が悪く。 なので、土曜日は何もせず、ヤツもそれは半分は理解を示しており、何もしてなくても今回は問題になりませんでした。
そして、その夜。広告を観ていたヤツが欲しいものがあると言います。 でも、例によって『金が無いから』と考え込んでいました。 何もする事が無く、日曜の一日を一緒に過ごすのは危険だと思った私は「見るだけでも」と誘ったのです。 すると、
「じゃ、今日は早く寝て、明日は早い時間に買物に行こうね」
とヤツが提案をしました。 「うん。分かった」と答え、私も通常より早く床に着き・・・
日曜の朝です。朝、8:30です。どう考えても開店時間の1時間以上前です。 起きました。ヤツはやっぱり起きてます。 そして、いそいそと「ちょっとプール行ってくる」と出かけました。 人がせっかく早起きしたのに。 しかも、女の子の日の前日であり、どうにもならぬ重い体とぼーーっとする頭で起きたのに、ヤツはプールです。 「ちょっと」なのでと、待ちました。2時間もあれば帰ってくると待ちました。 11時になり電話を入れました。出ません。サウナかなぁ?と待ちました。
昼過ぎました。買物のついでにランチでもと思って、御飯を食べずに待ちました。 具合がめちゃくちゃ悪くなってきました。電話が鳴りました。
「ちょっと、地引の手伝いしてから帰るわ」
思いっきり、腹が立ちました。 「あ、そう」と一言言って、電話をブチっと切り、私の頭も切れました。 約束は?無理に起きて待ってる私の立場は? それでも、ヤツは「帰ったら、買物行こうね」と言ってましたので、待ちました。 1時になりました。まだ一時間。 2時になりました。もう、二時間。 それから、30分で二時間半後。
「帰りましょう。別れましょう。意味ないし。」
そう、決心した私は、お相手に電話をしようと。 しかし、電話をしたのでは、ヘタすると家を出る前にヤツが速攻で帰って来て喧嘩になるかもしれぬ。 では、電話もせずに帰ってやろう。 私は、せっせと荷物をまとめ、部屋着からジーンズに履き替えました。
「さぁ、帰ろう。ゆっくりできる我家へ帰ろう。お前なんかおさらばじゃっ」
と、ここでふっと私の脳裏に「少しは後悔やら反省をさせたい」という思いが過ぎったのです。 そこで、帰る前に嫌味のつもりで「お前をちゃんと待ってたんだぞ」と示すために掃除を開始。 この土日、自分が休みだったにも関わらず、一切掃除をしようともせず、そのくせ自分が仕事の時だけ、私がやってないことに腹を立てるという理不尽さを急に思い出し、掃除掃除。 お相手は、「どうせ、お前は寝てるだけじゃん」と思ってるに違いなく、それが無償にムカつくので起きてた証に掃除掃除。
完璧なる掃除。 上の電気埃から窓やら戸のサンの埃まで。はたき掛け捲って掃除機掃除機。 普段、滅多に使わない埃がつきやすいPCの周りも掃除掃除。 キーボードも埃だらけじゃんか?掃除掃除。拭き掃除もやったるわっ!拭き拭き。 あいつは掃除掃除言うクセに、床の掃除機かけるだけで、滅多に物をどかして棚を吹いたりしねークセに。何が掃除だ?これが、掃除っちゅ〜もんじゃっ! 大体、このPC周辺に物を置き過ぎだっちゅーのっ! キーボードの下なんて、動かして拭いたこと、お前はねーだろがっ!
へんっ!
へんっ?
へ?
ん?
金だ〜〜〜〜っ!
諭吉くんだ諭吉くんだっ!わーいっ
数えてみると、なんと 7万っ!
きゃぃきゃぃきゃぃ〜〜〜〜〜〜っっうほほほほほほ〜〜〜いっ♪
一瞬、「ヤツのへそくりか?」と考え込みました。 が、ヤツは「金が無い」その言葉とおりの人間です。ヘソクリ7万はムリ。
そうだそうだ。数ヶ月前だ。どのくらい前だ?夏だったかな? そのくらい記憶が曖昧だが、確かに、キーボードの下にお金を入れた覚えがあります。 そう。私だ。犯人は私ですっ! いつも、一気に銀行から十数万を引き出し、一ヶ月を過ごす面倒臭がりの私の財布を、ヤツは怖がっていました。 そんなに持ち歩いたら危ないって五月蝿いので、飲みに行く際に別にしたのですわ。 それです。実は、夏に「な〜んでこんなにお金無いかなぁ?」と我財布を見て嘆いていた私です。 な〜んだ。こういう訳だったのかっ♪
思えば、一ヶ月ちょい前。 完璧にこのまま別れてやろうと自宅に引きこもり。 残した荷物も、買ったテレビも、何もかもくれてやるっ!と意気込んでおり。
ああ、良かった。 あの時、別れてないで良かった。 帰る前に、掃除して、ほんとーーーに良かった。
|
|